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やくみつるが解説「なぜ白鵬に出場停止処分が下されないのか」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2017.12.08 11:00 最終更新日:2017.12.08 11:00

やくみつるが解説「なぜ白鵬に出場停止処分が下されないのか」

日本相撲協会の会見

 

 12月2日放送の『ナイツのちゃきちゃき大放送』(TBSラジオ系)に、大相撲に詳しい漫画家のやくみつるが出演。かつて横綱・朝青龍が「出場停止」処分を受けたのに対し、白鵬はなぜ処分を受けなかったのかを語っていた。

 

 九州場所千秋楽の優勝インタビューでの問題発言により、日本相撲協会は白鵬を呼び出し、厳重注意を与えた。現役力士が協会理事から呼び出されるのは異例だが、処分はナシ。

 

 朝青龍の場合は、2007年に地方巡業を放棄、母国でサッカーをしていたことで、減給と2場所の出場停止という処分がくだされた。この違いとは何か。

 

「なぜ白鵬にはこれ(出場停止)が下らないかというと、白鵬は出場停止を “責め” と思わないだろう、と」

 

 どういうことか。

 

「東京五輪までの間に、『3場所に1カ所くらいずつ休んで、力士生命を永らえながら続けていこうか』という節がある。秋場所の休場なんかは、そのモードではないかと相撲記者の間では言われている。
『無理して出る必要もないし』ってな感じで、自分の体と相談しながらいこうかっていうモードにすでに入ってるので」

 

 白鵬は東京五輪までは現役を続ける旨を公言している。そのため、それまでは全力を出さずに力をセーブしている可能性があるというのだ。

 

 すると、出場停止の処分を下すことが逆効果になりかねない。

 

「1~2場所、出場停止なんかにすると、かえって力がみなぎって、その次の場所で強くなるっていう傾向が出てきかねませんので。全然こたえないんですよね」

 

「横綱の品格」に問題がありながら、処分をくだせない。やくは「困ったもんだわい、と思ってますけども」と言うが、相撲協会もまさに同じ気持ちなのではないだろうか。

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