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「もう出なくていい」坂本勇人、頑固さが仇に…若手台頭で「居場所なし」「打撃不振」に頭悩ますG首脳陣

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.07.23 20:00 最終更新日:2024.07.23 20:55

「もう出なくていい」坂本勇人、頑固さが仇に…若手台頭で「居場所なし」「打撃不振」に頭悩ますG首脳陣

一軍復帰も打撃不振が続く坂本勇人

 

 巨人坂本勇人が苦しんでいる。

 

 2008年に開幕スタメン入りを果たして以降、一度もレギュラーを明け渡すことなく試合に出続けてきた。2020年11月のヤクルト戦では、名球会入りを果たす2000本めの安打を放ち、31歳10カ月での達成は史上最速の右打者となった。そのため、多くの球界OBから「右打者として初となる3000本安打を目指せ!」と発破をかけられた。

 

 

 しかし、球界には「30歳を過ぎると急な衰えがくる」との定説があるように、坂本もその例外ではなかった。当たり前のように年間150安打以上を放ってきた“怪物”も、2000本安打を達成した2020年から、120安打を超えることがなくなった。

 

「ショートを長年、務めると、その守備範囲の広さから蓄積疲労は相当なものになります。ましてや坂本の場合、本拠地が人工芝の東京ドームのため、なおさらです。徐々に守備範囲が狭まったり、スイングの鋭さが衰えたりしてきたことを考慮し、首脳陣は2年ほど前から、サードへの転向を勧めてきました。

 

 ところが、坂本はショートというポジションに強いこだわりがあり、頑として受けつけない。首脳陣としても、坂本は将来の幹部候補生ですから、なかなか強く言えない。結局、コンバートは先延ばしになりましたが、昨季、衰えがさらに顕著となったため、シーズン後半に、坂本は仕方なく受け入れたんです」(巨人担当記者)

 

 今季はサードとして本格的なスタートのはずだった。だが、守備の負担が軽減したはずの新ポジションでも、打撃の結果が出ない。坂本はついに6月26日に二軍落ち。けがと体調不良を除けば、二軍落ちは新人だった2007年以来、17年ぶりだが、打率.234、4本塁打、18打点では致し方ないことだろう。

 

 坂本は、それからわずか2週間あまりで一軍復帰を果たすが、二軍に落ちたときとチーム状況は大きく変わっていた。

 

「サードでも打てない坂本に対し、首脳陣はさらにファーストへのポジションチェンジを打診したんです。そうなれば、坂本のサード起用で仕方なく一塁となった岡本和真をサードに戻せるから。でも、これを坂本は受け入れず二軍落ちとなり、キャッチャーの大城をファーストに配置転換した。これが打撃のいい大城を生かすきっかけとなり、大城を5番ファーストに固定した後、チームは勝ちまくり、首位を奪取しました。大城が固定された6月23日以来、15勝6敗です」(同前)

 

 7月12日に一軍復帰した坂本は、15打数1安打と、状態はなんら改善されていない。

 

「坂本は誰よりも野球に対して真摯に取り組み、ショートへのこだわりは強かった。また、現役では支障になるからと『結婚しない宣言』すらしたほど、頑固な男でもあります。今回は、その性格が仇となり、はっきり言っていまの坂本にはポジションがない。守れないだけなら代打もありますが、打撃が大不振。もともと岡本は、サードでゴールデングラブ賞を2度、獲得するなど守備もうまい。その彼のポジションを移したのは、一にも二にも坂本のためなんです。でもうまくいかなかった。いまはファースト大城、サード岡本がうまく機能していますから、それを動かしたくないのが阿部慎之助監督の考えでしょう」(スポーツ紙デスク)

 

 Xでも、チームの功労者への厳しい言葉が並ぶ。

 

《坂本はもう出なくていい》

 

《坂本は代打要員》

 

《坂本が復調するまで代打で様子みてモンテスは三遊間試す感じなんかね》

 

《門脇も上がってきた ますます坂本勇人の居場所がない…》

 

 この15年余り、巨人を引っ張ってきたのは坂本で間違いない。だが、その頑固さゆえに自分の進む道を狭めてしまったことはたしか。幹部候補生のポジションは、どこで決着するのか?

( SmartFLASH )

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