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「飲酒&喫煙」体操・宮田笙子出場辞退で補欠・杉原愛子繰り上がりなし…「人気種目」サッカーは“時間制限”急きょ変更で“不公平”指摘も

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.07.24 12:58 最終更新日:2024.07.24 13:57

「飲酒&喫煙」体操・宮田笙子出場辞退で補欠・杉原愛子繰り上がりなし…「人気種目」サッカーは“時間制限”急きょ変更で“不公平”指摘も

時間制限で代表に繰り上がれなかった杉原愛子(写真・時事通信)

 

 体操女子・宮田笙子の「飲酒&喫煙」問題が、思わぬ広がりを見せてしまった。

 

「日本体操協会は宮田の不祥事を知りながら、パリ五輪間近の7月18日まで放置してきた。当然、宮田は出場辞退となったが、補欠だった杉原愛子をエントリーできるタイムリミットが過ぎてしまい登録できなくなりました。結果、各国5人で挑む予選を4人で戦うしかない。しかも4人はみな10代の選手で、五輪初出場。プレッシャーが大きくならなければいいのですが。そういう意味でも、彼女ら4人と補欠の杉原も被害者なんです」(日本体操協会関係者)

 

 一方、パリ五輪における男女サッカーは本番間近になってレギュレーションが変更された。これまでは代表メンバーが18人で、バックアップメンバーが4人だった。バックアップメンバーに関しては、当初は怪我や病気などの医学的な理由があった場合にのみ、各国初戦がキックオフされる24時間前まで、代表メンバーと入れ替えが可能とされていた。そのため、バックアップメンバーはパリには帯同しない前提のもとに選ばれていた。

 

 

 ところがルールの一部が急きょ変更され、代表18人にバックアップメンバーの4人を加えた22人の中から試合ごとに18人を選ぶことができるようになった。そのため、バックアップメンバー4人も現地へ帯同する。

 

 2024年7月19日、パリ五輪サッカー男子日本代表山本昌邦団長が現地で取材に応じ、「22人の中で入れ替えながら戦っていける。(コロナ禍だった)東京五輪のスタイルに近い。選手のパフォーマンスは上がると思う」とルール変更を好機ととらえているようだった。

 

 もともと五輪はW杯の23人と違い、登録は18人に限られていた。五輪は参加国が少ないため試合も少なくなるが、試合間隔はW杯より短い中2日。パリは今後、気温の上昇も十分に考えられ、過酷な試合条件を問題視する意見も多かった。

 

「大岩剛・男子代表監督にしてみれば、調子やコンディションのいい選手を選ぶほか、たとえば相手の弱点が右サイドだとしたら、左サイドの選手を多く登録するなど、試合ごとに戦い方、メンバーを変えることができます。まあ、使い方を間違えなければ、どの国にとってもいいルール変更になると思います」(サッカーライター)

 

 ただし、こんな意見もある。

 

「サッカーの登録人数が少なすぎるといった意見が多かったのは事実です。五輪やW杯のような大規模の大会では、強豪国なら優勝するためにターンオーバー制(スタメンの大半を入れ替えること)を敷くことを目指しますが、11人でやる競技で18人登録ならできませんから。また、夏の五輪のため気温は高い。選手ファーストで考えるなら、今回のルール変更はいいことだと思いますね。

 

 ただ、直前のルール変更がサッカーであったのに、体操にはないのはどうなのか。選手のためを思うなら、ある程度の臨機応変さがあっていいと思いますね。宮田選手の件が突発的なものであったならばなおさらです。ただ、やはり欧州では体操よりサッカーのほうが人気があるから、制度変更もスムーズになされた面があるのかもしれません。そういう意味では、競技間で不公平があると言えます」(五輪取材5回目のスポーツライター)

 

 五輪はどの競技でも選手ファーストであるとともに、ルールも平等であるべきだ。

( SmartFLASH )

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