温厚で知られるドジャースのデーブ・ロバーツ監督から、思わず本音が出たのは日本時間8月12日、ドジャース対パイレーツ戦終了後のことだった。同日付のスポーツ報知によると、4度得点圏にランナーがいる場面でことごとく凡退した大谷に対し、ロバーツ監督は「走者が得点圏にいるときに彼が球をミスするのは、得点しようとしてスイングが少し大きすぎると思う」と苦言を呈した。
ロバーツ監督による大谷への注文は、今回が初めてではない。デイリースポーツによると、4月17日のナショナルズ戦に勝利した後、ロバーツ監督は大谷について「得点圏に走者を置いた場面でいつも以上に超積極的だと思うので、落ち着かないといけない。投球を見るように伝えるつもりだ」と語った。
【関連記事:大谷翔平 オールスター選出も「全体では6位」の厳しい理由…現地記者が語る「ドジャースの戦略ミス」】
この2回とも、ロバーツ監督が問題視したのは、得点圏の場面での打率の低さだった。4月の時点では、まさかの.053。今回は上がったとはいえ.231にすぎない。要するに、チャンスに打てないのだ。ヒットどころか、ランナーを三塁に置いて儀飛球さえ打てない。だからこそロバーツ監督は、マスコミを使ってまで大谷の奮起を促したかったのだろう。
当然、X上でも大谷の得点圏での打率の低さは話題となり、厳しい意見が並ぶ。
《犠牲フライすら打てない大谷くん。 軽打で前進守備の間も抜けない大谷くん。得点圏打率2割ちょい。 完全にお荷物のDH。 ちょっと可哀想になってきたよ》
《得点圏打率 下げまくる大谷さん 犠牲フライなら下がらなかったよ 大谷さん そろそろ休養させろよ ロバーツさん》
《残念だけどチームで一番チームバッティングしてないかも。ホームラン王意識してるんかな?だとしたら、邪念》
日本においてすら、大谷への辛辣な意見が増えだした。いまはまだ、ホームの試合で打席に入れば歓声が待ち受けているが、辛口で知られるドジャースファンがいつブーイングを始めるかわからない。
ロバーツ監督の苦言から一夜明けた13日の大谷は、ブルワーズ戦の5回無死一塁で今季36号となる2ランを放った。しかし、その前の打席の3回1死三塁では、犠飛球すら打てずに内野ゴロに倒れた。これで得点圏打率は.229。チャンスでの弱さはいまだ、続いている。
( SmartFLASH )