もはやドジャースは、完全に尻に火がついた状態だろう。8月17日(日本時間)現在、ナ・リーグ西地区で2位と最大「9」あったゲーム差が「3」にまで縮まってしまったのだ。
ドジャースは8月に入り、9勝6敗とまずまずの内容。ところが、同率2位のダイヤモンドバックスが12勝3敗、パドレスが11勝3敗と驚異的な成績を残しているのだ。とにかく負けない。ともに接戦をことごとく拾い、その戦いぶりは王者そのものだ。
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ドジャースが、以前のように勝ち切れない要因ははっきりしている。先発投手陣に怪我人が続出するなか、代わって投げる投手がなんとか踏ん張って中継ぎにバトンタッチする。しかし、セットアッパーの彼らが我慢できずに逆転を許し、そのまま負けるパターンがお決まりになっているのだ。8月の戦いを見ている限り、ドジャースと両チームを比べれば、どちらがトップに立っているのかがわからないほどだ。
ただでさえ不安定な投手陣。そのドジャースにさらなるショッキングな出来事が舞い込んできた。エース・グラスナウが2度めの負傷者リスト入りとなったのだ。
地元ロサンゼルスでは、徐々にゲーム差を縮められている戦いぶりに業を煮やし、ある期待が囁かれ始めたという。それは「勝負の9月に、中継ぎとして大谷を復帰させる」ということだ。
きっかけとなったのが、8月15日のブルワーズ戦前の投球練習にあった。各報道によれば、2023年9月に右肘手術を受けて以降、座った捕手相手に投げるのは初めてで、89マイル(約143キロ)を計測したという。
また開幕前に、執刀医が順調であれば9月最終週に実戦形式の投球が可能との見通しを示していたことも、期待への拍車をかけたようだ。
これにいち早く反応したファンはX上で、
《もし今季中に投手復帰できるならクローザーやってほしい チームの後ろが不安なので大谷選手が打って大谷投手が締めるなんて試合を見てみたい》
《ついに大谷投手、リハビリはネクストステージへ。いざとなったらポストシーズンのクライマックスで抑えで出て来はるかも》
などと、期待を込めた投稿が寄せられた。
ただし、今季の投手復帰に肯定的な意見を投稿するのは少数。やはり不安や、8月に入って好調とはいえない打撃への不満のほうが勝っている。
《40-40とか投手復帰とかで持ち上げられてるけど、最近の活躍のなさじゃ応援より不満が多くなる》
《チャンスで打てない何が原因か、選球眼、自分が監督なら明日は休ませる、その間にいきたボールをしっかり見極める練習をやる。投球練習なんて今やなくてもいいこと。特別扱いしすぎ!》
《打棒は順調でない。8月は打率.191なんだぞ。》
いくらチーム状況が振るわないとはいえ、投手大谷の復活は、2025年開幕の“日本シリーズ”を目指したほうがよさそうだ。
( SmartFLASH )