両足に大きく愛犬のイラストが描かれ、ブランドのトレードマーク「N」はまさに毛並みの色に彩られている――。これは、現在大谷が愛用している「デコピンスパイク」だ。左足かかとに「Decoy」、右足かかとに「DEKOPIN」の文字が書かれている。「米国人にはデコピンという発音が難しいため、呼びやすいDecoy(おとりの意)と紹介している」と大谷が以前説明していたが、そこから来た“署名”だろう。
このスパイクが披露されたのは、2024年8月17日のことだった。これは5年ぶりに復活した「プレーヤーズ・ウィークエンド」期間中のこと。この期間中は、選手それぞれが好きなデザインや色を使ってバットやスパイクを加工することが許されており、選手にとっては個性をアピールする場でもある。大谷翔平の場合は、個性として愛犬を選んだようだ。
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デコピンが“本人”以外で登場したのは、オールスターのレッドカーペットでスーツの裏地に描かれて以来2回めのことだが、反響は今回のほうが大きかったようだ。デコピンスパイク登場後、即座にX上では《デコピンスパイクの大谷翔平って何???よすぎるだろ》《生まれ変わったらデコピンの靴になりたい人も続出?》と、好反応が相次いだ。
一方、いまだ発売はされていないデコピンスパイク。これだけの反響があれば、当然「購入したい!」というファンも多い。Xではこのような「商品化嘆願投稿」がされていた。
《お願いします、商品化して!》
《大谷選手のデコピンスパイク可愛い!グッズ化してほしいけどすぐ売り切れて買えなさそう》
《欲しいなー!此売れるぞ!可愛い!》
ファンが注目するこのデコピンスパイク、ただかわいいというだけではないのがすごいところだ。デコピンスパイク効果も見え始めた。18日のカージナルス戦では、ランナー二塁の大谷がそれほど深くないレフトフライでタッチアップ。余裕で三塁セーフという好走を見せ、両軍ベンチがあんぐりする一幕もあった。
また、履き始めてから大谷の盗塁は絶好調で、36個から39個まで4回連続成功だ。このデコピンスパイク、まさに大谷のラッキーアイテムとなっている。
大谷本人もそうとう気に入っているようだ。「プレーヤーズ・ウイークエンド」が終われば、選手たちは普段使っているバットやスパイクに取り換えるが、大谷だけはデコピン・スパイクを履き続けている。
8月23日現在、本塁打39、盗塁39。過去5人しかいない「40-40クラブ」への入会が決まるとき、その足元にあるのは、デコピン・スパイクに違いない。
( SmartFLASH )