8月24日、大谷翔平はレイズ戦で盗塁を決めるとともにサヨナラ満塁本塁打を放ち、「40-40(40本塁打40盗塁)」を達成した。長いメジャーの歴史のなかでも、これまで5人しか達成したことのない大偉業。特筆すべきは達成時の出場試合数で、過去5人のなかでの最短記録はナショナルズ時代のアルフォンソ・ソリアーノの147試合だが、126試合で到達した大谷が更新した。
そんな“持っている”大谷だが、野球を離れたところでちょっとした議論を呼んでいる。つねに“時の人”であり続ける大谷は多くの企業とスポンサー契約を結んでおり、その一つである三菱UFJ銀行の新CMが今、SNSで物議を醸しているのだ。
【関連記事:大谷翔平、コーラ大好きでも「1杯めはウーロン茶!」ドラフト同期が明かした知られざるプライベート姿】
CMの内容は、同銀行の口座開設と合わせてクレジットカード「三菱UFJカード」をアプリで申し込めることの告知。映像にはいくつかパターンがあるが、大きな流れは大谷が同カードを持ち、それに熱い視線を送りながら一言「頼りにしているよ」と声をかけるというもの。このとき、「大谷さんは知っている」というナレーションが入るバージョンもある。
銀行サイドは大谷の絶大な信頼感に期待して制作したと思われるが、その意図とは裏腹に違和感を覚える人が続出しているのだ。
《大谷さんをCMに起用する三菱UFJ、いろんな意味でスゴいな 「大谷さんは何も知らなかった」の間違いやろ》
《三菱UFJ銀行のCMにショーヘイ大谷が。大谷はまったく悪くないが、春先の件があるだけになんとなく違和感。まあセキュリティは万全なんだろうなw》
《大谷翔平が三菱UFJカードのCMに使われてるけど不正利用されても気づかなそうだし気づいてもどうでもいいって思いそうな人を起用するのってどうなんやろ》
《三菱UFJカードのCMに大谷翔平選手を起用していますね なんか全てを信じてカードが不正使用されそう 三菱UFJ銀行は何故このCMに大谷翔平選手を選んだのか聞いてみたいです》
《あの件が浮かんでしまいますね》
今シーズン初め、世界を騒がせたあの事件をどうしても想起するという声がXで多く上がっている。大谷の銀行口座からおよそ26億円を不正送金したとして、銀行詐欺と納税の虚偽申告の罪に問われた元通訳の水原一平被告の事件のことだ。
「野球担当の記者の間でも、ちょっとした話題になっています。出演する大谷選手にも、クライアントの三菱UFJ銀行側にも、もちろんそんな意図があるはずはない。でも、銀行詐欺で痛い目に合った大谷選手が、銀行系クレジットカードに『頼りにしているよ』というセリフを投げかけたら、ブラックジョークに聞こえてしまう人もいるでしょう。消費者にどれだけ影響するかは分かりませんが、違和感の声が出ていることはマーケティング上、無視できないかもしれません」(スポーツ紙デスク)
大谷が銀行のCMに出るたびに、ツッコミは続くかもしれない。
( SmartFLASH )