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「復活へまた1歩」田中将大に “復活の狼煙”…メジャー時代のストレート思い出し、期待する人も

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.09.05 14:35 最終更新日:2024.09.05 14:35

「復活へまた1歩」田中将大に “復活の狼煙”…メジャー時代のストレート思い出し、期待する人も

田中将大(写真・共同通信)

 

 2024年9月4日、楽天田中将大がイースタン・リーグDeNA戦に先発し、6回2/3を投げ、8安打2失点。三振は7つ奪った。復活のひとつの指標となるストレートの最速は146キロを計測し、球数は今季最多の102球だった。これは、復活の狼煙とみてよいのだろうか。

 

 田中は、2023年10月に右肘をクリーニング手術し、リハビリを順調にこなした。春季キャンプも一軍に帯同し、オープン戦も3試合に登板している。

 

「登板した試合は1回無失点、2回1失点、3回1失点とまずまずの内容でしたが、結果を含め、いちばん納得していないのは本人でした。最大の懸念材料は、球速が140キロ前半だったこと以上に、球のキレがなかったことのようです。

 

 以後は首脳陣と相談し、2軍で調整することに。3月下旬に一度登板しましたが、その後はブルペンで本格的なピッチングをすることもなかった。

 

 あと3勝に迫っていた名球会入りの権利となる200勝は、シーズン早々に達成するとみられていましたが、キャンプ終盤では暗雲が立ち込めていました」(楽天担当記者)

 

 

 その後はずっと2軍暮らしが続き、1軍昇格は一度もない。

 

「2軍で登板しても、復帰を目指した “逆算の登板” というより、そのときの様子をうかがう登板のようでした。

 

 田中は、日本球界に復帰した2021年から4勝9敗、9勝12敗、7勝11敗と、勝ち越したシーズンはただの一度もありません。2013年の24勝0敗のように力でねじ伏せる投球はもう無理なんです。

 

 それでも、ヤンキースでの経験も加味され、投球術は格段に上がっている。ただ、その投球術を発揮するための生命線は速球のキレ。それがないから、ここまで2軍暮らしが続いてきました」(同前)

 

 心配していたファンは大勢いたが、2軍戦とはいえ先発できたことに、X上では好意的な意見が並ぶ。

 

《楽天の田中将大が2軍登板、最速の球速が146km/hか。日本に帰ってきてから変化球メインになっていたが、メジャー行く前とかヤンキース時代のストレートが懐かしい。これ見るとやはり投げ過ぎとかかな??ま、今の彼だから出来る事はあるはず》

 

《2軍とはいえ、6回100球投げられたのは大きな前進。 復活へまた1歩進んだかな こらからも頑張れ》

 

《5回2/3、102球、奪三振7、MAX146キロ。 勝ち投手にはなれなかったけど、良い時に戻りつつあるのが嬉しい。今年は調整に専念して来年一気に200勝決めて欲しい》

 

 こうした評判に、スポーツ紙デスクも期待を込める。

 

「ハッキリ言って、田中の今季中の1軍昇格はないと見ていました。今季は200勝と節目の年になるはずでしたが、オフにいろんなことが起こりすぎた。信頼する石井一久前監督が辞任、安樂智大のいじめに加担したとしての謝罪、そこにひじの手術や自身の衰えが一気に襲ってきた。

 

 だからこそ、練習中にも笑顔が見られなかったんです。2軍での登板も不定期。そのことからも今季中の復活は無理だと。

 

 ところが、前回登板の8月7日の試合後、『間に合うなら、今季もまだ復帰を目指すのか?』という問いに、『そりゃそうでしょ。その気持ちがなければ、今日、ゲームで投げていないですよ』と反論したわけです。

 

 それを聞いたときに『もしかしたら』と感じたし、実際にこの日(9月4日)の登板で、期待は大きくなりました」(スポーツ紙デスク)

 

 9月4日現在、楽天が消化した試合数は117試合。シーズン終了まで26試合が残されている。

( SmartFLASH )

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