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田中将大、楽天退団へ…負け越し続き「大減俸」に納得できず、「侍ジャパン」大一番の当日に決意表明でファンも憤慨
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.11.25 19:25 最終更新日:2024.11.25 19:25
田中将大投手の楽天退団が決定した。楽天が11月24日、11月30日提出予定の契約保留者名簿に、田中の名前を記載しないことを発表したのだ。
楽天の石井一久SDは同日、オンライン会見で田中と契約に至らなかったことを説明した。そこで語られたのは、意外な内容だった。
石井SDは「契約内容なので守秘義務はあるけど、減額制限を超える減俸を提示して、選手の同意が得られなかった場合、保留者名簿に載せられなかった」と説明した。そして、減額制限を超える減俸提示に対する田中の回答は、「自由契約にしてほしい」だった。これにより、田中の楽天退団は決定したということだ。
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「年俸の減額制限額は、年俸が1億円を超えている選手ならば40%までです。田中の今季の推定年俸は2億6000万円でしたが、わずか1試合登板して1敗と、とても年俸に見合った活躍ではないのは、誰の目にも明らかです。おそらく、来季の年俸提示は1億円程度。もしかしたら1億円を下回っているかもしれません」(楽天担当記者)
減額制限を上回る減俸があった場合も、野球協約第92条では「選手の同意があれば契約を締結することができる」としている。しかし、多くの選手はこれに同意せず、自由契約を選択する。田中も同じだ。
「田中は2021年、楽天と推定年俸9億円と、NPB史上最高額で契約しました。しかし、結果は4勝9敗。多くのファンは失望したでしょう。以降、すべての年で負け越しながらも、今季の年俸は2億6000万円です。楽天としては、田中をチームのレジェンドとして認め、だから年俸も他球団から見れば“大甘”査定を繰り返してきたわけです。
ところが今季も大減俸となったら『納得できない。自由契約にしてほしい』ですからね。これには楽天も相当、頭に来たはずです。だからこそ、退団になった経緯を『契約内容なので守秘義務はあるけど』としながら、ある程度しっかり話したのでしょう。本来なら契約問題に関して、ここまでは話しませんから」(同前)
これに対して田中は11月24日、自身のYouTubeチャンネルで楽天退団について明かした。「来季はどこでプレーをするかというのは、まだ何も分からない状態」としつつ、新たなチームを探す決意を、ファンに向けて語ったのだ。だが、これも裏目に出たようだ。「語った日時が悪すぎた」と、前出の球団担当記者が続ける。
「24日には『プレミア12』の決勝がありましたからね。侍ジャパンの決勝と同じ日に、『なぜ話したのか』と怒っている球界関係者は大勢います。各局の野球報道は、『侍ジャパン』関連と、『田中の退団』の2つに時間を割かなければいけなくなりますから。しかも、侍ジャパンは決勝で台湾代表に惨敗してしまったところに、田中のせいで報道時間が短くなり、“弱り目に祟り目”になってしまいました」
野球界から総スカンを食らっている田中。自由契約となって、どこに行くのか。
「やはり同じパ・リーグには行きにくいこともあるので、セ・リーグの6球団になるのでは。そのなかで、巨人の菅野智之、広島の九里亜蓮、中日の小笠原慎之介の3人が、メジャー移籍を目指しています。つまり、エース格が抜ける可能性があるというわけです。
また、横浜とヤクルトは先発投手が足りない状況です。要するに、投手力が高い阪神以外の5球団は、田中を狙ってもおかしくない状況にあります。ただ、安くない年俸を払えるのは巨人と“日本一特需”の横浜でしょう。この2チームの一騎打ちと見ますが、資金力の差でいえば巨人が本命です。巨人にとっても、あと3勝と迫っている田中の200勝のイベントは魅力的でしょうからね」(スポーツ紙デスク)
次にマー君が袖を通すのは、どのユニホームか。
( SmartFLASH )