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星野仙一を阪神監督に推薦したのは野村克也だった
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.01.12 06:00 最終更新日:2018.01.12 08:23
プロ野球・ヤクルトスワローズなどで監督を務めた野村克也が、1月6日放送の『新・情報7daysニュースキャスター』(TBSテレビ系)にて、急逝が報じられた、東北楽天ゴールデンイーグルスの星野仙一球団副会長を悼むコメントをしていた。
「今の選手はおぼっちゃまばっかりだから、厳しさを知らない。プロ意識が非常に薄い。それをきちっと教育できるのは星野なんだ。プロ意識を植え付けるには最高の監督ですよ。惜しい……。おれより早く逝くなんて、とんでもない!」
現在、野村は82歳で、星野は享年70歳だった。たしかに、早すぎると言いたくなる気持ちもわかる。そして野村と星野には、浅からぬ縁があったのだ。
2001年まで、野村が阪神タイガースの監督を3年間務めた後、その後任として星野が監督へ就任。2003年にはリーグ優勝を果たした。そして、野村が阪神を去る際、後任に推薦したのが星野だった。
「おれが(阪神を)辞めるときに、『星野しかいない。100%来ます』と(推薦した)。星野は知ってるのかな? おれが推薦したのを」
さらに、野村は2009年まで4年間東北楽天ゴールデンイーグルスの監督を務め、その後任として星野が就任。2013年には日本一に輝いた。2つの球団において、浅からぬ縁があるのだ。
そして野村自身、昨年末に最愛の妻・野村沙知代を亡くしている。そんな状況で、バラエティ番組に出演し、故人を悼む発言をしているのだから、なかなかの気概だといえる。
野村は8日に放送された、爆笑問題がMCの『ファン1万人がガチで投票! プロ野球総選挙』(テレビ朝日系)にも出演していたのだが、爆笑問題の太田光によると、当初はVTRでの出演依頼だったとか。1月9日放送の『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ系)にて、こう明かしていた。
「『VTRでどうですか?』って番組側が言ったら、野村監督が『ぜひスタジオに行きたい』って。本当に鋭いこと言うし、面白い人だね」
これに対し、相方の田中裕二も「面白いし。ちゃんと、話にオチをつけるしね」と同調。
最愛の妻と、信頼していた後輩をほぼ同時期に亡くしながらも、スタジオへ出向き、オチのある話ができるとは、さすがのプロ意識といえるだろう。