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40歳の日本チャンピオン・出田裕一「次の敗戦が引退のとき」でも「この年齢になっても成長を実感できている」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.03 06:00 最終更新日:2024.12.03 07:36
20代のころのようには動けない、それでも――。たくさん失敗した経験があるから、若い人よりできることがある。現役最年長アスリートに聞く「成長し続けられる秘密」とは!?
長い競技人生を振り返り、「ジェットコースターのようでした」とボクシング日本スーパーウエルター級王者の出田裕一(40)は苦笑いを浮かべた。
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2005年にデビューし、翌年にはウエルター級で全日本新人王に輝くなど、破竹の12連勝を記録した。
「でも、勝ち続けることのプレッシャーというか、勝たなければいけないと追い詰められていました。13戦めに初めて負けたときは、どこかホッとしたことを覚えています」
その後は低迷期に入り、負け続き。引退後、4年のブランクを経て復帰したが、勝利は遠かった。気づけば、連敗の数は連勝記録の12と並んでいたが、勝利を諦めなかった。
「連敗を止めたときや日本スーパーウエルター級王者になったとき、網膜はく離になったとき――。人から言わせれば引退の花道や、やめどきはたくさんあったんですけど、 “勝った負けた” でやめることは考えませんでした。最大のモチベーションは、この年齢になっても成長していると実感できていることです」
来年2月ごろに予定されている4度めの防衛戦の相手は、豊嶋亮太(28)に決まった。
「次の敗戦が引退のときだと決めています。豊嶋くんはやりたかった相手で階級最強。挑戦する気持ちで戦えます」
いでたゆういち
1984年生まれ 東京都出身 2018年に再デビュー。2022年、川崎真琴を破り、第41代日本スーパーウエルター級王者に。現在、3度防衛中。戦績は36戦19勝(10KO)16敗1分。三迫ボクシングジム所属