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八村塁「バスケ協会批判」でSNSが “悪者扱い” パリ五輪帯同「女性シェフ」が告白した「選手からのありがたい言葉」食事への不満を完全否定

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.06 11:06 最終更新日:2024.12.06 11:06

八村塁「バスケ協会批判」でSNSが “悪者扱い” パリ五輪帯同「女性シェフ」が告白した「選手からのありがたい言葉」食事への不満を完全否定

日本バスケットボール協会への批判で注目を集めた八村塁(写真・JMPA)

 

 米国・NBAの「ロサンゼルス・レイカーズ」に所属する八村塁が、日本バスケットボール協会の運営方針に疑問を投げかけていた問題で、11月30日、協会の三屋裕子会長が報道陣の取材に答えた。

 

 三屋会長は「コミュニケーション不足があったことを受け止めて、選手がバスケットボールに集中できる環境をどうやったら作れるのか、真剣に考えていきたい」などと語り、八村との確執が取りざたされた日本代表を率いるトム・ホーバス監督を続投させるとして「全力でサポートしていく」と明かした。

 

 騒動の発端は、11月14日、八村が所属するレイカーズの試合後に話した協会批判だ。

 

「僕としては、あまり言いたいことではないんですけど……日本代表としてずっとやってきてて、日本代表のやり方というか、そういうところがあまり僕としては嬉しくないところがあって。

 

 僕もNBAでやっているなかで、子どもたちのためとか、日本のバスケを強くするためにやっている。けれど、日本代表のなかでその目的ではなく、お金の目的があるような気がする」

 

 こう語った八村は、さらに「男子のことがわかっている、プロとしてもコーチをやったことがある、代表にふさわしい人になってほしかった」と、ホーバス監督に “失格” の烙印を押したのだ。

 

 

 パリ五輪で日本代表は3戦3敗で1次リーグ敗退。出場12チーム中11位の成績に終わっていた。

 

 ホーバス監督は、日本での生活も長く、意外にも日本流の「一体感」を大事にしているという。それに対して、米国で一流選手として活躍する八村。

 

 八村の批判発言が生まれた背景にあるトラブルついて、パリ五輪に帯同した協会関係者の証言として、本誌は11月26日にこう報じていた。

 

「今回、パリ五輪には3人の専属シェフが帯同しましたが、アメリカでの生活が長い八村選手には少々、物足りなかったようです。

 

 たとえば、朝食は卵を少なくとも6個以上、フルーツ多めなど、ボリュームのある食事を要求していました。メニューもほかの選手とは違うことがあり、“八村弁当” と呼ばれていました。

 

 シェフの苦労をホーバス監督が知ると、八村選手に『あなた日本人でしょ、みんなと同じ食事じゃダメなのか』と苦言を呈したのです」

 

 帯同シェフは選手に合わせて “工夫” しており、それに疑問を呈すホーバス監督の発言によって、選手との亀裂が生まれたと報じたのだが、これが思わぬ形で “飛び火” したのだった。

 

「その後、SNS上では八村選手と協会の確執の原因について『帯同シェフが悪い』『アスリートの食事を理解していない』といった意見が多く広まり、八村選手が食事の量に不満をいだいていたという言説が広がりました。

 

 さらに、帯同していたうちの1人だったK氏という女性シェフの “考え” を批判する声も高まったのです。K氏はオーガニック食材にこだわり、内面から体づくりをするとして『腸活』をふだんから掲げていました。そのため、彼女の食事が原因だという批判が非常に多かったんです。

 

 また、五輪前には地域ニュースで、K氏が地元のBリーグチームに所属していた日本代表選手の食事を毎日担当していたことが縁で、パリ五輪に臨む日本代表に同行することになったと報じられたのですが、これをもとに『協会がコネを許した』といった批判をする人もいます。

 

 しかし、これらは過去のK氏の発言や報道をかき集めて、インターネット上で一方的に議論されているだけで、単なる決めつけによる言いがかりだと言ってもおかしくありません」(スポーツライター)

 

 そこで本誌は、インターネット上で猛批判を浴びているK氏に取材を依頼した。すると、K氏は「私から話せることはほとんどなく、取材はお断りさせていただいているのですが、料理に関することのみお答えさせていただきます」として、インターネット上での “悪者扱い” について、

 

「メニューに関しては、選手たちの食の好き嫌い、“勝負飯” を出発前からアンケートで聞いておりまして、その日、もしくは次の日に、選手が何を食べたいかを聞いていました。

 

 その意見と、その日のオーガニックショップに並んでる食材を見て、事前に日本で考え、決めていたレシピに照らし合わせたうえで、料理メニューを決めて、日々の食事を出しておりました。

 

 また、特定の選手にだけ “特別弁当” を作っていたのではなく、食事会場に来られない選手には特別弁当をそれぞれ渡しており、カロリーやタンパク質など、料理の量も含め、選手の要望に合わせてしっかりと管理しながら作っておりました。

 

 選手たちには、選手村や外食など、さまざまな選択肢があるなか、わざわざ何回も食べに来ていただき、ありがたい言葉もたくさんいただき、感謝しております」

 

 などと回答、SNSで広まっている「食事の不満」について、K氏は完全に否定したのだった。日本バスケットボール協会には、風評被害への対応もしっかりしてもらいたいところだ。

( SmartFLASH )

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