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大谷翔平、来季「開幕二刀流」は絶望的「復帰は6月か」…ロバーツ監督を決断させたダルビッシュ有、前田健太の “失敗” データ
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.11 18:20 最終更新日:2024.12.11 18:20
「打者での出場を期待している。1年間どれだけ投げられるか、管理しないといけない。2025年3月に投げたとしたら10月までもたない」
12月4日、都内で木下グループのCM発表会に出席したドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)が、大谷翔平(30)の来季の開幕二刀流に否定的な見解を示した。2025年3月18日からカブスとの2連戦は東京ドームで開催されるため、日本人ファンにとっては残念な発言となった。
しかし、メジャーリーグ評論家の福島良一氏は「ロバーツ監督の選択は正しい。トミー・ジョン手術後に短期間で復帰すると、そのシーズンの成績が芳しくないことは、日本人メジャーリーガーが証明しているんです」と語る。
大谷が最初に手術したのは、2018年10月2日で、復帰登板は2020年7月27日のことだった(※2020年は新型コロナウイルスの影響で7月24日に開幕)。しかし、1回途中で5失点KO。結局、この年は2試合しか先発できずに0勝1敗。防御率は37.80とさんざんな結果に終わった。
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ダルビッシュは2015年3月18日に手術し、2016年5月29日に復帰登板。2012年のメジャー1年めは29試合に先発したが、この年は17試合にしか先発できずに7勝5敗。手術前の3年間は連続して二桁勝利を飾っていただけに、物足りないシーズンとなった。
2021年、ツインズの開幕投手を務めた前田だったが、9月2日に手術。復帰は2023年4月5日だったが、本来の投球は見せられず、4月は0勝4敗。シーズンを通しても6勝8敗と負け越した。
「手術後1年~1年半での復帰に、成功例はあまりないんです。やはり2年近くかかってしまう。2023年9月に手術を受けた大谷は2度めですから、チームとしても慎重にならざるを得ません。復帰は2025年6月ごろで、投球回数は150回くらいを考えているのでしょう。
日本での開幕戦に投げるとなれば200回近くいってしまいますし、体も早く仕上げなければいけない。リハビリ明けなのに3月から投げていては、10月後半のワールドシリーズまで体がもちません」
世界一の指揮官の決断は、大谷にとっても吉報だ。
※日付は日本時間