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清宮幸太郎フィーバーを呼ぶ「日本ハム」出世寮の秘密

スポーツ 投稿日:2018.01.18 11:00FLASH編集部

清宮幸太郎フィーバーを呼ぶ「日本ハム」出世寮の秘密

 

「清宮選手は大谷翔平選手らが暮らした出世部屋への入居をみずから断わったそうです」(日本ハム担当記者)

 

 1月9日から始まった日本ハムの新人合同自主トレでは500人を超えるファン、40社121人の報道陣が、清宮幸太郎(18)を出迎えた。その主役は前日、日ハムの若手寮「勇翔寮」への入居をすませたのだが、部屋決めの過程で冒頭の “事件” が起きていたのだ。

 

「清宮選手は、『“◯◯二世”とか、誰かの二番煎じはイヤです』と伝え、球団からの打診を断わった。栗山英樹監督にも『僕は “清宮一世” になりたい』と伝えたそうです」(前出・担当記者)

 

 その清宮を預かる日ハムといえば、ダルビッシュ有(31)をはじめ、中田翔(28)、大谷翔平(23)など高卒スターの個性を壊さず育て上げてきた。その選手育成の起点が、「勇翔寮」だ。

 

 前出の担当記者は、勇翔寮内の練習環境について絶賛する。

 

「室内練習場が寮の隣にあり、いつでも自主練習できます。球団としては寮の2階に設けられたウエイトトレーニング場がいちばんの売りだと考えているようです。これだけ充実したトレーニング設備が住まいの近くに備わっている寮は、球団でも珍しいでしょう」

 

 豊富な自主練習を可能にする環境が魅力的な勇翔寮。それが、「日ハム流育成法」の一面である。

 

 そして、もうひとつの重要な面を支えるのが、本村幸雄教育ディレクター(46)を中心とした人材教育である。本村氏は、2011年に高校教員から同職に転身して以来、「自主性を引き出す」指導を寮に浸透させてきた。

 

 斎藤佑樹投手の同期で、2011年から2年間を勇翔寮で過ごした乾真大投手(29・現富山GRNサンダーバーズ)が本村氏の指導内容について語る。

 

「入寮直後には、各選手に心理テストがおこなわれます。それで、自分がどのような性格かを知ることができる。僕は『一般社会で生きていくにはすごくいいけど、勝負の世界ではこの性格が邪魔になることがある』みたいな結果でした。こういった結果をもとに、各選手が本村さんと面談をするんです」

 

 面談を経て、練習へのモチベーションの上げ方を考えていくのだ。

 

「本村さんは、『目標に向かって一緒にやっていこう』みたいな感じで僕らの支えになってくれる。どうしたらいいか迷ったときに話を聞いてもらうと、次の日はスッキリして練習に取り組めるということが多かったです」(同前)

 

 大人びている怪物ルーキーにとっては出世部屋がなくても、この寮環境だけで十分に違いない。
(週刊FLASH 2018年1月30日号)

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