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【箱根駅伝】青学大・原晋監督が語った「寮母」務める妻・美穂さんの“優勝胴上げ”参加の理由に相次ぐ称賛
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2025.01.04 15:25 最終更新日:2025.01.04 15:25
1月3日、「第101回東京箱根間往復大学駅伝競走」(以下、箱根駅伝)で、青山学院大学が2年連続8回めの優勝を飾った。
10区を務めた1年生の小河原陽琉(おがわら・ひかる)がゴールすると、選手たちや原晋(すすむ)監督らがゴール前で選手を出迎えた。
原監督は、選手たちらから8度、胴上げをされた。そして、初めて箱根駅伝のゴール前に呼び寄せたという、妻である美穂さんも胴上げされ、3度、宙を舞った。
スポーツ担当記者がこう話す。
「実業団での陸上選手生活を終えた後、10年近く中国電力のサラリーマンとして過ごしていた原氏が青学大の監督に就任したのは2004年。それにともなって突然、原氏から『青学大の監督になって箱根駅伝で優勝を目指す。夫婦で寮に住み込みになる』と打ち明けられた美穂さんは、猛反対したそうです。
しかし、それから21年もの間、美穂さんは陸上部の選手たちが住む、東京・町田にある選手寮の寮母、そして監督の妻として、青学大と原監督を支え続けてきました。当初はそこまで陸上部にかかわるつもりがなかった美穂さんでしたが、いまでは選手たちと積極的にコミュニケーションを取り、駅伝チームに欠かせない存在になっています」
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2009年には33年ぶりに箱根駅伝に出場を果たし、翌2010年には8位となり、41年ぶりにシード権を獲得。そして、2015年には初優勝。11度の出場のうち、8回も優勝をとげている。
胴上げ後のインタビューで「最高ですよ。大手町でゴールさせてもらって、そして学生に胴上げしてもらえるなんて」と、喜びを語った原監督。今回、美穂さんをゴール前に呼び寄せた理由も、こう明かしていた。
「真面目な話をすると(3月で58歳になるとあって)それだけ、いろんなことを犠牲にして、夫婦でこの箱根駅伝の舞台を人生かけて戦っているってことなんです。
これまで奥さんをフィニッシュに入れたなんてことは、1度もないんです。でも、その裏方でがんばってる人間が表に出て、(感謝が)表現されるっていう流れを私が作らないと。そういう道は私がやるから、少々たたかれてもいいんですよ。
たとえば、(駒澤大学総監督の)大八木(弘明)さんの奥さんが、駒澤大学が優勝したときに出てくるとか。いろいろな大学の、二人三脚でやってる人が舞台に出て、大勢に称賛される。そういった、がんばった人が報われる社会を僕は作りたい。そのひとつに今回、なれたかなと思います」
この原監督の発言に、Xでは《裏方の寮母さん(監督夫人)を胴上げするのは良いと思います》《すごく素敵だと思う》など称賛の声が相次いだ。
胴上げについて「すごく高かった。空がきれいでした」と話した美穂さん。喜びも、ひとしおだったことだろう。
( SmartFLASH )