スポーツ
水原一平被告の父「もっと翔平を調べたらいい」独占告白も…“息子の嘘” に引っかかったことに同情集まる

水原一平被告(写真・AP/アフロ)
2月16日に配信された「NEWSポストセブン」の記事が波紋を呼んでいる。
記事内でクローズアップされたのは、2月7日(日本時間)、米国・カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁から禁錮4年9カ月と約1700万ドル(約26億円)の賠償を命じられた、水原一平被告の父親・英政氏だった。
一平被告といえば、ロサンゼルス・ドジャース・大谷翔平の元専属通訳だったことで知られる。
「一平被告は、2024年3月20日の開幕戦の直後にドジャースから解雇されました。違法賭博に手を出しただけでなく、大谷の口座から約26億円を盗んでいたことが発覚したためです。
2024年4月、連邦検察は銀行詐欺容疑で、一平被告を刑事訴追。罪を認める答弁をおこなう代わりに、量刑が4年9カ月~5年11カ月の範囲内であれば控訴しない、という司法取引を結んでいました」(スポーツ紙記者)
今回の「NEWSポストセブン」の記事では、ノンフィクションライターの水谷竹秀氏が数回にわたり英政氏に接触し、必死の説得の末に口を開いた “独占告白” の様子がつづられていた。
【関連記事:水原一平被告「賠償26億円」「禁錮4年9カ月」決定…裁判内容よりも注目集まった “髪型” イメチェン】
そのなかに、息子のことを庇いたいのか、それとも息子から “核心的な証言” を聞いたのか、英政氏のこんな戸惑いの声が記されていた。
《もっと翔平を調べたらいいんじゃない? 翔平の性格を。彼のことわかんないでしょ? 俺はもちろん知ってる。ただ、俺の口からは言えない。俺のことじゃないから》
ただ、この記事で明かされた英政氏の “肉声” は、2024年10月時点でのものだ。現地紙記者がこう続ける。
「英政氏も、おそらく一平被告に聞かされた内容をそのまま信じて、大谷に疑惑の目を向けるような発言をしたのでしょう。というのも、一平被告は検察との司法取引後、態度を一変させて “嘘” を混ぜ込んだ申立書を提出していたからです。
その中身は、情状酌量を狙った、大谷からの被害を訴える内容だったのです。労働内容の過酷さやそれに対する賃金の低さ、そして、2018年に結婚した妻が2023年までグリーンカードを取得できず、日本と米国を往復する生活だったため、旅費の捻出が経済的困窮につながった、といったものでした」
こうした訴えに乗るように、一平被告の妻や両親も “寛大な判決” を望む手紙を法廷に送っていた。
「しかし、こうした申立書の内容について、検察側は一平被告の主張の矛盾をいくつも指摘することになりました。一平被告の年俸は自己申告した金額よりかなり高かったこと、一平被告の家賃は大谷の口座から勝手に引き落とされていたことを指摘。
また、困窮の原因と訴えていた一平被告の妻の往復についても、飛行機はファーストクラスを使用していたうえ、大谷がそのチケット代を支払っていたのです。はっきり言って、一平被告は “嘘つき” だったと言っても過言ではないでしょう」(同)
Xでは《水原一平も酷いよな。裁判官に提出した手紙と同じ嘘を、家族や妻に吹き込んでたんだろうな》《父親も息子に騙されてきたんだろうな》《父親は息子の言うこと信じて薄給で大谷さんに使われてたと思ってたんだろうな》といった声が聞かれていた。
取材段階では裁判前だったとあって、息子の主張を信じていたであろう英政氏の発言について、同情が寄せられているようだ。