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森保監督「ヨーロッパ居住」の意向にファン衝撃、評価の一方“Jリーグも見て”の声も
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欧州居住を示唆した森保一監督
2月19日、サッカー日本代表の森保一監督が視察先の欧州から帰国した。2月1日に渡欧して18日間で16試合も視察したという。
羽田空港で今回の視察での手ごたえを聞かれた森保監督は、「いい情報収集ができました」と語るも、その表情はどこか曇りがち。話し続けるうちに、その理由が分かってきた。
「滞在18日間で16試合の視察はハードスケジュールに映りますが、森保監督にしてみれば、これだけ欧州で活躍する選手が多くなれば、視察の16試合は少なく、滞在期間18日は短すぎると感じたのでしょう。だからこそ、その表情は晴れやかとは言い難かったのだと思います」(スポーツ記者)
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そして見出された答えは、自身の「欧州居住」だった。空港で森保監督は「私自身もヨーロッパに居住することも考えている」と明かしたのだ。
これまでは都内を拠点にして、現地に足を運んでJリーグを視察してきた森保監督。欧州組の試合は、衛星放送やVTRでチェックしてきた。ただ、映像で見るのと実際に現地で見るのとでは受け取り方も変わってくる。そのギャップに悩まされたこともあったのかもしれない。ちなみに、日本サッカーがプロ化した1993年のJリーグ発足以降、日本人の日本代表監督で、欧州を中心に活動した監督はいない。
これだけ欧州組が多くなればなおさらだ。2024年11月に行われた2026年中南米W杯アジア最終予選のインドネシア戦と中国戦に召集されたメンバー26人。そのうち、実に22人が欧州組だった(シントトロイデンの谷口彰悟がケガのため不参加となり、代わって柏の関根大輝が招集されたため、最終的には21人となった)。
たしかに18日間で16試合視察という強行軍だったが、有意義な時間であったことも確かなようだ。
「これまでは滞在期間が短かかったためなかなか見る機会を作れずにいた、独・マインツの佐野海舟をじっくり視察できたんです。2024年から2025年にかけて“最も伸びた”日本人ボランチである彼は、ごく近い将来、ビッグクラブへの移籍も噂される期待の逸材です。
佐野選手について聞かれた森保監督は、このときばかりは笑顔で『間違いなく成長しています。彼の存在感は上がっていました。試合後に話す機会があったんですが、いい顔をしていました』と語りました。こうした“お土産”も、ヨーロッパ移住を考えるきっかけになったかもしれませんね。ネット上でも、佐野選手の起用を期待する声が多く叫ばれていました」(同前)
だが、代表監督が海外に居住すれば、当然日本国内で活躍する選手に目が届きにくくなることが予想される。Xでは、衝撃を受けたファンの声が溢れている。《本気度が伺える》と評価する声が多い一方、《Jの選手のモチベが下がらないように Jリーグも見てるよってメッセージもしてあげて》《日本代表監督は日本に住んで欲しいものだが》という不安も聞かれる。
森保監督がどこに住むにせよ、国内組にとって日本代表は、さらに狭き門になるだろう。