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田中将大 “人望” アップ作戦、阪神「謎の25歳ルール」DeNA優勝の秘訣は「何もするな!」【セ・リーグ春季キャンプ地獄耳】

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記事投稿日:2025.02.23 11:00 最終更新日:2025.02.23 11:00
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
田中将大 “人望” アップ作戦、阪神「謎の25歳ルール」DeNA優勝の秘訣は「何もするな!」【セ・リーグ春季キャンプ地獄耳】

巨人キャンプに参加した田中将大。後ろにいるのが、つきっきりで指導に当たった久保康生コーチ(写真・共同通信)

 

 2月1日からスタートしたプロ野球春季キャンプ。3年ぶりに12球団が一斉にスタートを切ることができたが、前半戦は九州・沖縄で天候不順にたたられ、各球団ともに調整不足が心配された。それでも、天候の回復とともに球春を告げる選手の声がグラウンドにこだまし、多くのファンが押し寄せた。

 

 3週間に及ぶキャンプの内幕を、セ・リーグ各球団の担当記者が振り返る。

 

 悪天候によって、室内での練習を強いられた巨人。そのため、復活を期して楽天から移籍した田中将大投手と、投手再生に長け、“魔改造” の異名をとる久保康生巡回投手コーチのマンツーマン指導を、近くで見られたと喜んだファンが多かった。

 

 

「久保さんの肩書は巡回コーチですから、いろいろ回って、多くの投手を指導するのが仕事です。しかし、今回の特に前半は田中につきっきりでした。チームとしても、なんとか再生させたいという気持ちが表れていました。

 

 一方、田中には笑顔も多くあり、楽天の番記者が言うには『この何年間で、あんなに笑った姿は見たことがない』とのこと。よほど久保コーチとのフォーム改造に手ごたえがあるのでしょう。

 

 投手会の飲み会でも、自分から率先してイッキ飲みをやるなど、溶け込もうとする姿勢がありありでした。若手投手は『田中さんはあんなことまでしてくれるんだ』と感激していました」

 

 巨人の永遠のライバルである阪神は、藤川球児新監督を迎え、覇権奪回に挑む。

 

「評論家時代には理論派として一躍引っ張りだこになっただけに、監督としての期待は大きかったんです。ただ、少なくとも今回のキャンプでは、その期待は裏切られたと言わざるを得ません。

 

 とにかく練習がユルユルで緊張感がない。岡田彰布前監督時代は、ピリピリ感が半端なかったですからね。いまのところ、OBや担当記者間では『岡田監督のほうがよかった』との意見が多く集まっています。

 

 当然、藤川監督も岡田さんと比較されることはわかっていますから、『自分の色を出したい』と必死のようです。これまで大山悠輔や佐藤輝明が打つことが多かった4番に、今季は森下翔太を指名したことが、そのことを表しています」

 

 また、今季の阪神キャンプには「謎の “25歳ルール” が存在する」と続ける。

 

「24歳以下の選手は、夜に外食する場合は事前に届けを出すというもの。宿舎での食事を推奨するものですが、要は『外で羽を伸ばす暇があったら練習しろ』ということなんでしょう。でも、いまの若い子たちはそんなに飲みませんからね。

 

 とはいえ、阪神のキャンプといえばOBが多く詰めかけ、夜の街に誘い出すのが恒例。その抑止力にはなったようです(笑)」

 

 昨季はセ・リーグ3位から下剋上を果たした横浜DeNA。今季はリーグ制覇からの連覇が期待されているが……。

 

「投打ともに戦力的には申し分ない。しかもバウアー投手が復帰しますからね。このチームはもともと力があるだけに、三浦大輔監督が『余計なことをしなければ』の一点に尽きます。

 

 というのも、三浦監督は八方美人的なところがあって、どこに対してもいい顔をしたがる。普通に采配すれば優勝に近づくと言われているんですが……」

 

 今年がNPB最後の年となるのは、ヤクルトの村上宗隆。2024年12月に右ひじクリーニング手術をを受けた影響で、1軍キャンプ合流は遅れたが、合流後はすべてのメニューをこなすほど元気だ。

 

「ラストシーズンということもあって意気込みも高く、練習中も元気いっぱいです。ただ、終盤にきて、つば九郎担当者の訃報が届いたことは相当ショックだったようです。2人の仲のよさは有名でしたから。これがシーズンに影響しなければいいのですが……」

 

 それぞれの想いを胸に、新シーズンが幕を開けそうだ。

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