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“オンラインカジノ汚染”が球界で…吉田麻也、岡崎慎司、里崎智也ら著名アスリートのCM出演の過去も
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活動自粛を発表したオリックスの山岡泰輔投手(写真・時事通信)
芸人界を揺るがしたオンラインカジノ問題が、球界に波及している。2月22日にはオリックスに所属する山岡泰輔投手がオンラインカジノを利用していたとして、球団が当面の活動自粛を発表した。
「これを受け日本野球機構(NPB)は全球団に対し、オンラインカジノを利用したことのある者に自主的に名乗り出るように呼びかけています。結果は今週末にも明らかになる見通しですが、すでに複数名の利用者がいると報じられています。どのような処分がおこなわれるのか、まだ不透明ですが人数によっては多大な影響がありそうです」
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X上では、
《プロ野球選手のオンラインカジノ、まあ遠征も多いしヒマなのはわかる》
《やっぱりプロ野球界にも影響出てくるよね…》
といった声や
《今後さらに火が燃え広がると、開幕にも影響が出かねない事態になるかも》
《開幕前に今シーズンを占う山場が来たな…ここで誰の名前が出るかでシーズンの行方が変わってきそう》
と試合への影響を危惧する声も出ている。
「オンラインカジノについては、日本全国で300万人以上の利用者がいるという報告もあります。その中には当然、お笑い芸人やプロ野球選手などの著名人も含まれているでしょう。実際、数年前まではオンラインカジノへの社会全体の認識が“緩い”状態だったのは間違いありません。海外では合法であり、カジノのサーバーも海外に設置されています。もちろん、日本国内でプレーしている以上、グレーでもなんでもなく違法ではありますが、実際に利用者を検挙するのにはハードルがありました。
ただ、オンラインカジノの収益の一部が、いわゆるトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)や暴力団に流れているという疑惑があり、警察が非常に厳しく取り締まるようになりました。警察は“一罰百戒”を狙って今後も著名人の利用者を捜査するものと思われます」(社会部記者)
これほどオンラインカジノが蔓延した原因のひとつとして、数多くの著名人が広告塔となりネットCMに出演してきた影響を指摘する声も出ている。
「実際、サッカーの吉田麻也選手は大手オンラインカジノサイトのアンバサダーを期間限定で務めネットCMに出演していました。このほかサッカー関連では元日本代表の岡崎慎司さん、野球では元ロッテの里崎智也さん、格闘家では魔裟斗さんなどもCM出演歴があります。さすがに過去のCM出演の責任を問うのは難しいでしょうが、一定の規制や業界内の自主的なルールが必要になるでしょう」(同前)
2025年はさまざまな意味で“大荒れ”の年になりそうだ。