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なでしこジャパンがアメリカに大金星!データで判明した「日本完全勝利」の数値

『シービリーブスカップ』で優勝したなでしこジャパン(写真・ロイター/アフロ)
過去の対戦成績は、日本の1勝8分け31敗。圧倒的不利が予想された『シービリーブスカップ』の対アメリカ戦は、大方の予想に反し、日本が2対1で勝利を収めて3戦全勝。見事、同大会の初優勝を飾った。
2月26日(日本時間27日)、米カリフォルニア州サンディエゴでおこなわれたアメリカ戦は、完全アウェー状態。試合前の国歌斉唱では、君が代がテープで流れたのに対し、アメリカ国歌は歌手が登場して独唱。試合前から「女子サッカーはアメリカが最強」のプライドが垣間見えた。
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なでしこジャパンのニールセン新監督は、就任にあたり「ボールを支配したサッカー」「前線からのハイプレス」を目標に掲げていたが、いざ試合が始まると、面白いように決まっていく。前半2分には、MF長谷川唯の “エンゼルパス” に反応したMF籾木結花GKがDFを交わし先制する。
その後、前半14分に追いつかれたものの、ボール支配率で上回って前半が終了した。
迎えた後半5分、長谷川の直接FKをGKが弾いたところに、いち早く反応したDF古賀塔子が押し込みリードした。
その後は地元で負けが許されないアメリカが攻勢に出るが、日本もハイプレスで決定的なチャンスを与えない。むしろ日本のほうがカウンターからチャンスをつかむなど、落ち着いた試合運びが光った。
そして、タイムアップのとき。日本は13年ぶりにアメリカに勝利し、通算2勝めを手に入れた。ただでさえ大金星ではあるが、データを紐解くと、この勝利がもたらしたものがよくわかる。
「日本はアメリカに対し、2023年2月からこれまで3戦連続で1点差負けを喫してきました。点差はわずかだったものの、内容的には『完敗』とそのたびに評されてきたんです。直近の2024年8月のパリ五輪準々決勝でも、結果こそ延長戦の末、0-1の敗戦でしたが、ボール支配率はアメリカが70%と圧倒的でした。
しかし、この日の勝利は先の3試合とはまったく違いましたね。ボール支配率が日本が51%で、シュート数も10対8で上回ったんです。日本の生命線であるパスでも、アメリカが524本だったのに対し、日本は531本。
しかも、パスの成功率は日本がわずかに上回る結果で、ニールセン監督が試合後に口にした『怖がらずにパスを回してくれた』という試合評が、数値にも現われています。まさに、スコアでも試合内容でも上回った勝利でした」(スポーツ記者)
また個人では、中盤を支配した長谷川は試合を通してスーパーなパフォーマンスを見せ続けた。身長157cmと、最近では日本人のなかに入っても小柄な選手だが、身長180cm近いアメリカの選手たちのハードなマークを、まるであざ笑うかのようにかわし続けた。2アシストを決めるなど、まさにこの試合のMVPだった。
2011年以来の世界一を目指す新星なでしこジャパンは、最高のスタートを切った。