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侍ジャパン、オランダに快勝?ゼロ封も安心できないワケ

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記事投稿日:2025.03.06 18:25 最終更新日:2025.03.06 18:46
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
侍ジャパン、オランダに快勝?ゼロ封も安心できないワケ

1回、本塁打を放ち熱男ポーズを決める水谷瞬(日ハム)

 

 2025年初の侍ジャパンの強化試合が3月5日に京セラドーム大阪で行なわれ、オランダ代表に5−0と勝利した。

 

 井端弘和監督率いる侍ジャパンは1回裏、先頭打者の水谷瞬外野手(日ハム)の先制ソロホームランで相手の出鼻をくじくと、6回と8回のそれぞれに2点ずつ加点。

 

 

 

 一方、2023年WBC優勝の唯一の経験者である宮城大弥投手が先発し、3回無安打4奪三振とオランダ打線を完全に封じ込めた。その後も5投手の継投で与えたヒットはわずかに1本だった。

 

 この結果を受け、翌6日のスポーツ紙には、「オランダに快勝」「水谷 衝撃世界デビュー」など、侍ジャパンの快勝劇を意味する文字が躍った。しかし、果たして報道された通りの快勝だったのか。スポーツライターが語る。

 

「点差だけ見れば、日本の快勝に映りますが、決してそんなことはありません。日本は初回に水谷のソロホームランで先制しますが、追加点を取ったのは6回ですからね。結局、9安打を放ちながら残塁も8あった。効率的な攻めができなかった印象です。

 

 もともと井端監督は、国際試合では連打が出ないことを想定していました。それは前回のWBCの侍ジャパンの戦いぶりを振り返って『準決勝、決勝はホームランでの得点しかほとんどなかったという点では、優勝する上でホームランは必要不可欠。1人でも多く、長打が期待できる選手が出てくればうれしいです』と語っていたからです。でもホームランは水谷の1本だけで、しかも初回の先頭打者ですからね」

 

 また、「投手陣は散発1安打に抑えたといっても、相手のレベルを考えれば、それも当たり前」と続ける。

 

「日本は大山悠輔の3億4000万円を筆頭に高額年俸を得る選手がほとんどですが、オランダ代表の選手は自国のリーグに所属する選手たちで、MLBのマイナー帰りの選手が多いんです。たとえばグレゴリアス遊撃手はヤンキースなどで活躍しましたが、現在は“帰国組”で、明らかに力が落ちています。しかも彼らの月給は40万円ほどなんです。そんな彼らを相手に快勝といったって、5点しか取れていない。明らかな格下なのに、スポーツ各紙の褒め称える寸評には違和感しかありません」(同前)

 

 とはいえ、一面で侍ジャパンの“快勝”を伝えたのはスポーツ紙はゼロ。ほとんどがドジャース・佐々木朗希のデビュー戦での快投を伝えるものだった。

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