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横綱審議委員会の存在意義は?新横綱・豊昇龍が即休場で、早くも「次の横綱誕生」に期待の声

2025年1月31日、明治神宮で土俵入りを奉納した横綱・豊昇龍(写真・梅基展央)
大相撲春場所十日目(3月18日)、豊昇龍が途中休場した。初場所(1月場所)の千秋楽で痛めた右肘が、八日目の高安戦で悪化。「(肘が)伸ばせない」状態だと、師匠の立浪親方は説明している。
新横綱として迎えた今場所だが、初日にいきなり黒星を喫し、九日目で5勝4敗。3つの金星を献上し、優勝も絶望的となっていた。新横綱の休場は、1986年の双羽黒以来39年ぶり。
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場所前におこなわれた会見では、「何が起きても休場しない。負けても休場しない。最後までやる」と力強く宣言していただけに、ファンの間では失望の声が挙がっているが、Xで目立つのは、次のような意見だ。
《やっぱりもう一場所様子を見るべきだったな》
《豊昇龍の横綱昇進は時期尚早やと思ってたけど、やっぱりそうなったな》
「豊昇龍の横綱昇進には『甘すぎる』との声が多く挙がっていました。初場所は12勝3敗で優勝を飾りましたが、昨年の十一月場所では13勝、九月場所では8勝にとどまっていました。直近3場所の合計が33勝で昇進したのは1961年の柏戸以来です。
初場所中に唯一の横綱・照ノ富士が引退。この10月にはロンドン公演が控えており、相撲協会にとっては是が非でも横綱が欲しいという状況。それゆえの“大甘昇進”だったわけです」(相撲記者)
さらには
《横綱昇格目安の成績残さなかった豊昇龍を横綱に上げた横審にこそ問題あるだろ》
《横審の存在意義は無くなったな。半数以上の相撲ファンは、豊昇龍が横綱?もう一場所様子見じゃないの?と思っていたはず》
と、横綱審議会の存在意義を問う声も。昇進を決めた会合はわずか10分程度、しかも委員9人の誰からも異論は出ず、満場一致だったとあれば、その指摘も当然だろう。こうした状況に、相撲ファンの間からは、早くも「次の横綱」を望む声が。
《はよ大の里を横綱に上げんと》
《これでいいのか大相撲!これでいいのか横綱審議委員会!変えるのは大の里!君しかいない!》
「大関・大の里は、年齢は豊昇龍の1歳下で24歳。192センチ183キロの恵まれた体格で、すでに2度の優勝経験があり、いずれは横綱になる器だというのが大方の見解です。相撲協会としても、ロンドン公演では東西の横綱が揃うことが望ましいはず。まずは今場所優勝して、綱取りにリーチをかけてもらいたいところでしょう」(同前)
大の里の師匠、稀勢の里(二所ノ関親方)は、横綱昇進まで何度も足踏みしファンをやきもきさせたが、弟子は如何にーー。