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「ウニの呪い」で打線崩壊?「MLB開幕戦を来年も日本で」ファン熱烈希望も実現が難しい理由とは

MLB開幕第2戦ドジャースVSカブス戦で(写真・桑原靖)
日本でおこなわれたMLB開幕戦の東京シリーズは、3月19日、大成功の末に幕を閉じた。
カブスとドジャースの2連戦は、東京ドームに計8万4732人を集め、18日初戦の視聴率は31.2%を記録した。ちなみにこの数字は、2024年大晦日におこなわれたNHK紅白歌合戦の32.7%に迫る勢いだった。
MLBのマンフレッド・コミッショナーは、「あらゆる面でわれわれの予想を大きく超える成功となっている。スポンサー契約も大変な数。想像を絶するほど」と、日本の開幕シリーズへの大成功にご満悦だった。
こうなると、近い将来、MLBの開幕シリーズを日本で、とくに大谷翔平が所属するドジャースを招いての再現を期待するファンは多いはずだが、事はそう簡単に運びそうにない。
「日本での開幕は、他の28チームより10日ほど早いわけですから、自主トレ、春季キャンプなども早めの始動が求められるわけです。
関連記事:【ドジャース】ベッツ「体調不良で7kg減」早期帰国の可能性も…昨季オフトレードの韓国人選手“大不振”重なりチーム激震
2024年、ド軍はヤンキースとともにワールドシリーズを戦い、どのチームよりも長いシーズンだった。加えて日本での開幕で、全30球団でもっとも休みが少なかった球団でもあるんです。その歪みが今回、もろに出た形となりました」(スポーツ紙記者)
ド軍の打線といえば、大谷翔平、ムーキー・ベッツ内野手、フレディ・フリーマン内野手の “MVPトリオ” が打線の核となるが、この3人のうち、日本で試合に出られたのは大谷だけ。
ベッツは謎の体調不良で体重が7キロ減となり、一人早期帰国を余儀なくされた。フリーマンは左わき腹の違和感で開幕試合の直前にスタメンを外れ、第2戦も欠場した。
「フリーマンは開幕戦の2日前の16日夜、大谷、山本由伸、佐々木朗希が主催した、マグロ解体つきの和食会に参加し、苦手だったウニを克服してうれしそうにしていたんです。
ところが、試合では突然、左わき腹の違和感で2試合とも欠場したことで、ありもしないことを言われてしまいました」(スポーツ紙記者)
Xには、
《ウニの呪い》
《フリーマンがウニを食べてあたったらしい》
《肋骨が痛いとか言って、実は腹をこわしたんだろう。生ものを無理に食べさせちゃいけない》
などと揶揄した投稿が多く寄せられたが、もちろん真実ではないだろう。
しかし、休みが少ない、早めの始動、時差ボケなどなど、異国の地に来て体にかかる負担は多かったに違いない。やはり、日本に来ての開幕戦には、大きなリスクが含まれていたことは否めない。
前出のマンフレッド・コミッショナーは、日本での開幕を称賛しまくっていたが、次の機会についてはついぞ言及しなかったことが、その難しさを物語っている。