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大谷翔平、広告収入だけで150億円超! 球団&MLB巻き込む新契約形態、ゲーム内キャラ販売で「300億円」の可能性も

日本凱旋でも見せ場を作った大谷翔平(写真・桑原 靖)
まさに“千両役者”の面目躍如といったところか。
ドジャースの大谷翔平は3月19日、東京ドームでおこなわれたカブスとの『MLB東京シリーズ』第2戦で、「日本のファンへ届け!」とばかりに今季第1号を放った。さらに日本時間(以下同)3月28日、米国での開幕戦であるタイガース戦でも、逆方向に一発。日米両国のファンに分け隔てなく一発をプレゼントすると、観客は総立ちとなった。
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2024年は、開幕から40打席ノーアーチと自己ワーストを記録したが、今季は開幕からフルスロットルで飛ばしている。
今季も大谷の動向から目を離せない日々が続きそうだが、現地米国では3月20日、大谷がスポンサー収入だけで1億ドル(約150億円)を超える見込みだと報じられている。大谷は現在、18社の企業とCM契約を結んでいる。
「大谷選手の場合は『特定の企業が過度の契約金を支払うような、マッチポンプにならないよう』、また『クライアントによっては、ライバル企業との競合を制限する』ようなことが想定されるので、基本的には電通が幹事社となって“交通整理”をおこなっています。
また契約条件については、かつては超一流の証が単年1億円と言われていましたが、大谷選手の場合、基本は複数年契約で、単年あたりでは約3億3000万円からというものになっています」(大手広告代理店関係者)
CM契約は18社だが、スポンサー契約を含めれば20社を超える。しかもここにきて、広告の契約形態が増えたというのだ。
「大谷選手は日本国内のみならず、いまや全米でも影響力は絶大ですから、2025年から新たな契約形態が始まりました。それは『伊藤園』が結んだ『ワールドワイド契約』です。同社は大谷選手本人だけでなく、ドジャース、さらにはMLBとも契約して、ドジャースタジアムでの広告展開や販売もおこなう、という一大プロジェクトです。
さらに、店頭のポップやポスターの等身大広告、自動販売機やペットボトルにも、ドジャースのユニホームを着た大谷選手を掲示することができる契約です。これに生じる契約料は、ほかのクライアントの比ではありません。100億円以上となり、それをMLB、ド軍と大谷選手と分配するのですが、少なくとも10%程度の配分を得るはずなので、大谷選手の元へは約10億円が入ってくる計算です」(同前)
しかも「驚きはこれだけではありません」と続ける。
「特筆すべきは、世界で5億人が遊ぶといわれている、バトルロワイヤル型のオンライン対戦ゲーム『Fortnite(フォートナイト)』とも契約したことです。このゲームは、基本プレイは無料ですが、自分が操作するキャラクターの見た目を変えることができる『スキン』が有料販売されています。そして今回、大谷選手の見た目になれるスキンが発売されたのです。
用意されたスキンは、ドジャースのホームとビジター用ユニホーム姿に加え、甲冑姿の『サムライ翔平』や、さらには愛犬・デコピンを模したアクセサリーまで登場しています。このスキンは、日本時間の3月18日午前9時より発売されました。つまり、MLB東京シリーズ開幕戦の日から、ゲーム上で大谷選手になりきることが可能になったのです。
世界的な人気ゲームゆえ、『フォートナイト』との契約は、ほかのCM契約と比べても巨額になると思われます。大谷選手のスキンは1種類で約1500円、全種類セットとなったものが約2800円で販売されています。そもそも、フォートナイトに課金される金額は月間数百億円、年間で1000億円を超えています。大谷選手のスキンは大人気でしょうから、そのうちの数パーセントが大谷選手に入ると考えると、恐しい金額になりますね」
他の追随を許さない圧倒的なブランド力。“二刀流”が完全復活ともなれば、スポンサー収入だけで1億ドルどころか2億ドル(約300億円)も、決して不可能な数字ではない。