
現役時代には、東京五輪の聖火マラソンにも参加していた藤田菜七子(写真・共同通信)
4月16日に開幕した、北海道の門別競馬場ホッカイドウ競馬のナイトレース『グランシャリオナイター』2025シーズン。これに合わせて開催された、YouTubeチャンネル・ホッカイドウ競馬LIVE「なまちゃき」のトークイベントには多くのファンが駆けつけた。
「2024年10月の引退以来となる、藤田菜七子さんの登場が注目されていたからです。ピタッとした黒色のニットと花柄スカートで現れた藤田さんは、元気な様子でしたね」(競馬担当記者)
藤田は、MCから紹介されて笑顔で挨拶。2016年にデビューし、JRAでは16年ぶりの女性騎手としてアイドル的な人気を得たルックスは健在のようだ。
「イベントでは、引退の真相については語りませんでした。JRA職員との結婚後は宮崎県に移住。宮崎での生活については『新鮮です。牛とか鶏とかおいしいです』と嬉しそうに語っていました。レースの予想も披露したのですが、本命は当てたものの他は外れて的中ならず。客席からは温かい拍手も起きていましたね」(前出・記者)
なごやかな雰囲気でイベントは進行、SNSでも「菜七子ちゃんおかえり」「元気そう」など、歓迎するコメントが多く投稿された。
「しかし、何しろ辞め方が悪かったので、今でも一部の競馬ファンは藤田さんを許していません」(同前)
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藤田は過去にレース開催中の調整ルームでスマホにより外部と通信したことが発覚し、2024年10月、騎乗停止処分を受けた。同日、藤田は引退届を提出し、翌日引退が発表された。当初、藤田はJRAの事情聴取に対し「ツイッターとYouTubeを使用していた」と語っていたが、実際は厩舎関係者と連絡を取っていたことが判明。明らかな虚偽申告として、引退後も処分対象になりうるともされていた。競馬ファンからは「説明せずに逃げた」との声もいまだに多い。
イベント冒頭では「ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」と謝罪したものの、騒動についてはそれ以上触れることはなかった。
Xでは、今回のイベント出演に対し、辛辣な指摘もなされている。
《雑誌とか媒体の仕事じゃなくて門別競馬場がゲストとして藤田菜七子を呼んでるのよねこれは筋が違うのでは?》
《藤田菜七子がついに帰ってきたけど、どういうつもりなんだろう? 真っ先に辞めたくせに、競馬界に恩返しだと?》
《競馬界は…緩いね.ヌルいね?随分と…》
イベントでは「体重を気にして運動はしていましたけど、ちょっと太りました」と笑って話していた藤田。宮崎の美味しい肉を堪能しながら、ゆっくりと過ごしていたという。今後も競馬関連のイベントへの登場はあるのか。そして、批判的なファンからも受け入れられる日は来るのか。