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田中将大ら不調の巨人軍“希望の星”は23歳の「スーパーサイヤ人」一度“地獄”を味わった男に侍ジャパン・井端監督も注目

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記事投稿日:2025.04.23 18:45 最終更新日:2025.04.23 18:45
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
田中将大ら不調の巨人軍“希望の星”は23歳の「スーパーサイヤ人」一度“地獄”を味わった男に侍ジャパン・井端監督も注目

活躍が期待される巨人・井上温大

 

 2025年4月22日現在、11勝9敗と3位に位置する巨人。連覇を狙うには、まずまずのスタートを切ったといえるだろう。しかし、「実情は少々違う」と巨人担当記者は語る。

 

「エースとして期待されていた戸郷翔征が、開幕から勝ち星なしの0勝2敗で、防御率はまさかの11.1。現在は2軍で再調整するなど、ローテーションが大幅に乱れています。

 

 また、谷間に先発として期待された田中将大も、初登板こそ、だましだましの投球で198勝めをあげましたが、2度めの先発では、球威不足は深刻でした。2回7安打6失点であっさりKO負け。2軍落ちは当然のことでした。

 

 さらに野手では、田中と同級生の坂本勇人が打率.129と極度の不振で、これまた2軍へ。プロ1年め以来、18年ぶりの2軍遠征の帯同が話題になるほど、寂しい結果に終わっています」

 

 

 そうしたなか、希望の光となっているのが井上温大(はると)投手だという。2019年10月のドラフト会議で、巨人から4位で指名された井上は、投手としては小柄な身長175cm。

 

 だが、小さな体ゆえ動きはスムーズで、ストレートの最速は153km/hを誇る。球種もフォーク、カーブ、スライダー、カットボール、ツーシーム、チェンジアップと多彩だ。とくにスライダーは、縦横の2種類を投げ分けることができ、サウスポーも相まって奪三振率は9.96と、1イニングで1個以上の奪三振が期待されている。

 

 直近の4月22日の中日戦(東京ドーム)に先発し、8回3安打1失点で奪った三振は、自己最多の14という快投で、今季2勝めをあげている。

 

「今季の活躍に、チーム内では彼を『スーパーサイヤ人』と称する声もあがるほどです。

 

 彼は、2021年のイースタンリーグの開幕投手を務めるなど、もともと期待された投手でした。ところが同年5月に左肘頭骨折と診断され、左肘頭スクリュー挿入術を受けたこともあり、育成契約への移行を前提とした自由契約を告げられているんです。要するに、将来有望株の位置づけから一度、地獄を見たわけです。そこから這い上がってきただけに、精神的な強さも持ち合わせています」(同前)

 

 井上への熱視線は巨人のみならず、侍ジャパンの井端弘和監督からも注がれている。2024年のプレミア12に代替召集され、初戦のオーストラリア戦に先発。6回途中1失点と力投し、代表初勝利をあげるなど、3試合に登板した。

 

「彼はまだ23歳と若く、当然、2026年のWBCメンバー入りを期待されています。ただ、予想される侍ジャパンの投手陣の競争は熾烈を極めます。

 

 現在、MLBのナ・リーグでは、千賀滉大と山本由伸が防御率のトップ争いをしています。ほかにも今永昇太、菊池雄星、佐々木朗希がいるうえ、大谷翔平の復帰も実現するでしょう。国内組でもオリックスの宮城大弥(ひろや)、阪神の才木浩人もいます。日本のローテーションは世界一といえます。それくらいレベルは高いんです。

 

 ただ、井上は左という利点がありますから、十分にメンバー入りは狙えます」(スポーツ紙デスク)

 

 井上は2022年、今永に弟子入りして自主トレも一緒にこなしている。そこで野球に対する取り組み方を学び、あこがれの気持ちが強くなったという。現在、井上が背負う番号は97だが、本人はカブスで今永がつけている21番を「(巨人で)いますぐでもほしい」と語る。

 

 その目標を達成する意味でも今季の活躍、そして2026年のWBCメンバー入りを、今永とともに果たしたいところだ。

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