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絶好調・大谷翔平に大物球界人があえて提言「二刀流封印で『60-60』タイトル総なめを!」

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記事投稿日:2025.05.21 20:05 最終更新日:2025.05.21 20:05
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
絶好調・大谷翔平に大物球界人があえて提言「二刀流封印で『60-60』タイトル総なめを!」

大谷翔平の二刀流復帰を望むファンは多いが…(写真・桑原靖)

 

 開幕からわずか2カ月ほどしかたっていないにもかかわらず、ドジャースタジアムに駆けつけたファンは、打席に向かう大谷翔平(30)を「MVP!」コールで迎える。

 

 昨季、前人未到の「50-50」を達成したことへの敬意からではない。今季も昨季同様、いや最終的にはまた異次元の成績を収めそうな打棒に、もはや連続MVPは確定と決めているからかもしれない。それは、例年の40試合時点での成績を比較すればわかる。

 

 エンゼルスで初めてリーグMVPを獲得した2021年の成績は、打率.272、14本塁打、6盗塁。

 

 

「50-50」を達成した2024年は、打率.352、11本塁打、9盗塁。対して、今季は打率.302、12本塁打、10盗塁と、昨季を2部門

で上回っているのだ。

 

「例年なら6月に本塁打を量産するのですが、今季は5月も好調。6月が例年どおりなら、昨季の54本塁打を超えることは不可能ではないし、昨季は59盗塁でしたから、『60-60』でさえ夢ではない。ただし、それには予定されている投手復帰を断念し、DH一本に専念する必要があるでしょう」(スポーツ紙記者)

 

 また、専門誌記者は「復帰の時期を延ばしたほうが、結局は投手・大谷を長く続けられることにつながる」と語る。

 

「トミー・ジョン手術(TJ)は術式も変わったし、リハビリも進歩しています。ただし、復帰を急ぎすぎて失敗した例はいくらでもあります。

 

 ブレーブスの大エースであり、2023年に20勝したスペンサー・ストライダーは、今年4月にわずか1年で復帰しましたが、今度は太ももを痛め、再び離脱。

 

 さらに、2022年にサイ・ヤング賞を獲得したマーリンズのサンディ・アルカンタラは、18カ月で復帰も、往年の球威は戻っていません。今季、ド軍との2試合で12失点とさんざんな結果に終わっている。 その意味でも、大谷のリハビリ期間は長いほどいい」

 

 では、日本球界のOBたちはどう見ているのか。ヤクルトをはじめ、巨人、阪神の主砲として活躍した広澤克実氏が語る。

 

「そもそも、二刀流をやって初めて大谷翔平だと思うんです。確かに『60-60』はすごい成績ですが、そこを追求するのはみなさんのエゴ。6月中旬ごろに復帰し、中6日でまわせば二桁勝利も見えてくる。僕は二桁勝利と50本塁打を目指してほしい。なにより、大谷選手がいちばん二刀流をやりたいと思っているはず」

 

 一方で、ヤクルトで活躍した館山昌平氏は、TJを3度経験しているだけに慎重な姿勢を崩さない。

 

「一般的に、TJからの復帰は12~18カ月と言われていて、大谷選手の場合は20カ月が過ぎています。ただ、年齢、術式、回数と人それぞれですから、復帰に早い遅いはいえません。

 

 僕の場合、ケガ前の速球の最速は150~152キロ。リハビリ後、148キロが出るくらいに回復しました。映像を見る限り、大谷選手も145キロ以上出ているようですから、復帰しようと思えばできる。

 

 ただし、彼が求めているのは160キロ。二刀流は見たいけど、シーズン終盤の復帰となると気温も下がるし、無理する必要はないと思います」

 

 MLB解説でお馴染みの武田一浩氏も慎重派だ。

 

「今季中の投手復帰は見送ったほうがいいと思います。みなさんは二刀流が見られずに寂しがるかもしれませんが、TJからの復帰は1年半くらいでは足りないと思うし、リハビリ期間は長いほどいい。

 

 ド軍も復帰を早めることはないと思うし、もし投げさせるにしても、ポストシーズン(PS)に向けてのシーズン終盤からではないでしょうか。役割も先発ではなく、クローザーでは。抑えに信頼できる投手がいませんからね。

 

 ただ、彼の場合は10年契約ですから、あわてて復帰して壊れてしまうことは最悪の結果。本人もド軍もそこは理解しているはず。

 

 もしDHに専念するなら、勢いから見ても昨季の成績を上回るだろうし、『60-60』も十分に行けると思います。そうなれば昨季のように、個人タイトルの独占も可能でしょう。大谷は、すでに別次元に達していますからね(笑)」

 

 大谷は5月に入って19試合に出場し、打率.342、10本塁打、21打点をマーク。0.800であれば一流、1.000を超えるとMVP級といわれる出塁率と長打率を足したOPSは、なんと1.259を記録。毎年好調になる6月を前にして手がつけられない状態が続いている。

 

 これなら「60-60」どころか、タイトル総ナメもけっして不可能ではない。

 

※成績は5月21日現在(日本時間)

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