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大人気プロレスラー、女性客に口から水をぶっかけられて大激怒…背景に選手を “ナメる” 観客の増加

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記事投稿日:2025.05.26 17:56 最終更新日:2025.05.26 17:56
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
大人気プロレスラー、女性客に口から水をぶっかけられて大激怒…背景に選手を “ナメる” 観客の増加

女性客に水をぶっかけられたKENTA選手(本人Instagramより)

 

《今日入場の時に口から水ぶっかけてくる人がいました。誰であれマナーを守れない人はつまみ出します》

 

 5月24日、自身のXで、そう明かしたのは「プロレスリング・ノア」所属の人気レスラー、KENTAだ。KENTAは《今日はデビュー25周年の日でした。非常に気分が悪いです》と続け、観客の暴挙によって記念日を台無しにされた怒りをつづった。

 

「5月24日、横浜ラジアントホールでおこなわれたノアの興行で、KENTA選手は第5試合の6人タッグマッチに出場しました。

 

 

 ドアを開けて、先頭で入場してきたKENTA選手の目の前に1人の女性客がにじり寄り、おもむろに口に含んだ水を吹きかけたようです。

 

 KENTA選手はあっけに取られた表情を見せつつ、女性を指しながらスタッフに何かを伝える様子が、プロレス動画配信サイト『レッスルユニバース』の配信でもしっかり映っていました。

 

 試合後、KENTA選手はバックステージでの取材に『(女性には)注意したよ。「水かけちゃダメだよ」って。そうしたら、「ウーロン茶です!」って。いや、そういう問題じゃねえよ!「ああ、ウーロン茶だったら、しょうがないね」ってなるわけねえだろ。考えてみろよ。ダメなんだよ。言わなきゃわかんないかな、こんなこと。ビックリしたわ』と、怒りをこらえながら語りました」(スポーツ紙記者)

 

 ファンによるKENTAへの暴挙に、X上では、

 

《これって普通に傷害容疑にならんのかね こんなのがまかり通ってしまうとプロレスの醍醐味の一つである入場が今までのように出来なくなるじゃん》

 

《即刻つまみ出すべき。水だったら良かったものの塩酸とかなら大変なことになってる》

 

《その場で怒らなかったKENTA選手が素晴らしい!ですが、命懸けで戦っている選手に対して、あまりにも酷い行為だったと思います!》

 

 など、女性に対する批判が殺到する事態となった。団体を運営するサイバーファイト副社長の丸藤正道選手も、Xに

 

ルールとかいう次元の問題じゃない。関係者がしっかり対応しております》

 

 と怒りをにじませ、ファンからの「ルール違反した観客は問答無用で強制退場させるべき」との声に、

 

《今回そのような対応をさせて頂きました》

 

 とリプライ、問題の女性を強制的に退場させたことを報告した。

 

 プロレスライターは、「こうしたことが起きてしまった一因に、選手とファンの距離感が近くなりすぎたことがある」と指摘する。

 

「プロレスが、ほかのスポーツと大きく異なる点のひとつに、選手とファンの距離の近さがあります。

 

 プロレス会場では、試合後に、選手が売り子に立って自身のグッズの物販をおこなうことも多く、ファンが選手と直接コミュニケーションを取れるのが醍醐味のひとつです。また、SNSを活用する選手も多く、ファンと選手の距離は、以前とは比較にならないほど近くなっています。

 

 今回、会場となったラジアントホールは最大収容人員が350人という小さな会場で、入場時に選手とファンを隔てる柵も設置されていませんでした。

 

 問題となった女性は、KENTA選手のチームが入場してくる際、開くドアの近くに立って、KENTA選手の登場を待ち構えていたように見えますが、これは柵がなかったことも影響してそうです」

 

 とはいえ、ひと昔前のプロレス会場なら、こんなことは起こり得なかったという。

 

「ひと昔前のレスラー、特に悪役レスラーたちは、うかつに近づいたら何をされるかわからないという “ヤバいオーラ” を全身から漂わせていたし、ファンが入場時の選手に安易にちょっかいを出そうものなら、先導の若手が制したり、場合によっては、問答無用で若手に引きずり出されたりしたものです。

 

 また、怒った選手から直接、ファンが手を出されるなんてこともありました。それこそ、タイガー・ジェット・シンや、スタン・ハンセンにちょっかいを出して “くらわされた” なんてファンも多くいました。

 

 ただ、今はそういう時代ではないし、レスラーの側もそんなことをしたら問題になってしまいます。今回のKENTA選手も、水をかけてきた女性にブチ切れたりせず、冷静に対応していました。

 

 よくも悪くも、今の時代のレスラーは、昔のように畏怖される存在ではなく、身近な存在になりました。ファンからすれば、選手との距離感が近くなったのは喜ばしいことでしょう。

 

 ただ、その結果、レスラーを “ナメる” ファンが出てきてしまったのも事実です。

 

 比較するのもおかしな話ですが、もし仮に相撲の会場で、入場してくる力士にファンが水をぶっかけたら、今回のような炎上どころでは済まない、大騒ぎになるはずですよね。プロレスだから許されるという話ではないはずです」

 

 くれぐれも、選手にはリスペクトを持って接してもらいたいものだ。

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