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メジャーから帰国の青木宣親「単身赴任」決断は妻の意向
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.02.27 20:00 最終更新日:2018.02.27 20:00
「米国西海岸南部に位置し、一年中温暖な気候。ロサンゼルスから車で約1時間、ディズニーランドも近い風光明媚なビーチタウンです。
それゆえ富裕層がこぞって移り住む街、それがカリフォルニア州オレンジ郡のニューポートビーチなんです」(米在住記者)
2017年12月、ここに居を構えたのが青木宣親(36)だった。青木は今オフ、メッツからFAとなったが、名球会総会で「米国で探しています」と語っていたように、最優先はメジャー残留のはずだった。
ところが、日本球界のキャンプイン間近の1月29日、ヤクルトへの7年ぶりの電撃復帰が明らかになった。
件の建物は、中古をリニューアルした物件。坪数は約107坪と、米国では特別広くはないが、ベッドルームとバスルームが4つも備えられている。
内装も豪華そのものだ。ダイニングの天井は開閉式になっており、日の光を浴びながら食事が楽しめる。暖炉やプール、ジャグジーも完備し、価格はおよそ2億7000万円とのことだ。
「米国で豪邸を購入したことは、メジャーで引退を迎える覚悟と感じていた。それが古巣への復帰ということで、多くの記者が驚いている」(同前)
それには「米国FA市場の歴史的停滞が関係している」と、あるスポーツライターが続ける。
「メジャーの始動は2月中旬だが、FAとなった200人余りのなかで、移籍先が決まったのは半分にも満たない。理由としては、2018年オフに大物選手が多くFAとなり、ぜいたく税回避のため、どの球団も財布の紐が堅くなっていること。
青木は市場では準レギュラークラスと見なされ、オファーが後回しになる。そうした不安のなか、日本復帰を決めたのが実情だろう。(3年10億円の)発表以上の契約という話もあるし、引退後も幹部候補としての “約束手形” つきといわれている」
■元アナ佐知夫人が「拠点がころころ変わるのはイヤ」
日本球界復帰にあたり、単身赴任を決断した青木。そこには、佐知夫人(34)の意向もあったという。
「青木はメジャー6年間で計774安打と、そこそこの評価を受けていたが、在籍したのは2012年のブルワーズに始まり、昨年のメッツまで7チームに及ぶ。
要するに適応力はあるものの、爆発的な成績を残せていない。だからこそ、毎年のように放出要員リストに入ってしまう。そのたびに引っ越しを強いられ、子育てをしながら新しい環境での生活となる妻に負担をかけてきた。
昨シーズン3チームでプレイした際には、さすがに佐知夫人が『住むのは米国でいいけど、拠点がころころ変わるのはイヤ。ひとつの球団でプレーしてほしい』と本音を吐露した。それで青木は豪邸購入を決断した」(担当記者)
青木の愛妻家ぶりは有名。ヤクルト時代、テレ東アナとして球場を訪れていた将来の妻に、「今日の試合で3安打したら2人で会ってください」とデートを申し込んだほど(結果は猛打賞)。
一方、佐知夫人は、大橋未歩アナ(39)に続くスポーツアナとして期待され、結婚退職には、テレ東幹部の多くが肩を落としたという逸話がある。
「佐知夫人は米国での生活を希望しており、メジャーの “奥様会” にも積極的に参加していた。メジャーはシーズン中は遠征が多く、それを考えれば日本への単身赴任もそう変わらない。しかも米国の夏休みは長いので、帰国して一緒に過ごせる時間はある」(同前)
メジャー帰りで、復帰1年めに打率3割をマークしたのは、2010年の城島健司(元阪神)のみ。青木は “終の棲家” で有終の美を飾れるか。
(週刊FLASH 2018年2月20日号)