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白鵬 まるで「決起会」の応援パーティーに本田圭佑、デヴィ夫人、高須氏ら豪華メンバー集結

2025年6月14日、都内で「第69代横綱白鵬応援パーティー」をおこなった元横綱・白鵬(写真・梅基展央)
6月9日付で日本相撲協会を退職した元横綱の白鵬が、14日に都内のホテルで後援会などによるパーティーを開いた。主催は白鵬の後援者らで、題して「第69代横綱白鵬応援パーティー」。これがさながら白鵬の今後への“決起集会”の様相を呈していた。
パーティーが始まる前に取材に応じた白鵬はこう語った。
「お世話になった方々に、(協会を退職したことの)説明責任もありますし、今後の夢もあるので、説明したいと思います。相撲をオリンピック種目にしたいという思いもあり、新しく(トヨタ自動車の)豊田章男会長が相撲連盟の会長になり、心強いです。そういったことを皆さんに発表できると思います。今日は80人から100人来られる予定でしたが、200人になりました」
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白鵬自身が語るように、出席者は全国各地の後援会のほかに有名人も次々に顔を出した。政治家では、参院議員でオリンピック担当大臣だった橋本聖子、元衆院議員の中川秀直、石原伸晃。またサッカー元日本代表の本田圭佑の姿も。さらに、デヴィ夫人や高須克弥氏なども列席した。相撲界からは、元大関の把瑠都の姿もあった。白鵬の幅広い人脈が会の開催に結び付いた。
参列者は口々に、白鵬の引退をめぐる協会の姿勢に対し疑問を呈していた。豊田通商の村上晃彦会長は壇上でこう語った。
「私は豊田章夫会長の名代で来た。相撲を心から愛する親方の態度は共感する。これまでは友人として長くお付き合いをしてきたが、今後も次世代のために何かやりたい。だいたい親方がこんな形の引退で本当にいいのか。何かおかしいよね。でも記者会見では横綱を貫き通して、(相撲協会との)対立なく共感に終わった」
また、橋本聖子議員は、自身のおじが宮城野部屋のゼネラルマネジャーだったという。
「私のおじは力士でした。そのおじが、宮城野部屋の設立時にゼネラルマネジャーとして関わっていたのです。なので、親方が引退したときは、宮城野部屋がどうなってしまうのかと心配になりました。親方の引退は残念です。どうにかならなかったのでしょうか。ただ、今後は目標を新たに頑張っていただきたい。今日は大応援団でしたよ」
さらに、新たに白鵬が活動するための拠点になる会社の設立や、新たにファンクラブの結成も発表された。
場の雰囲気にのまれたのか普段は強気の本田も、やや面食らった様子でこう語っていた。
「いやあ、あまりこういう(会に出席する)機会はないので、良い経験でしたね。勉強になりました」
相撲協会は、希代の横綱が去ったことを後悔する日が来るのだろうか──。