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白鵬に心強い「後ろ盾」豊田章男氏が国際相撲連盟会長へ…トヨタと相撲の意外な蜜月関係とは

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記事投稿日:2025.06.18 16:00 最終更新日:2025.06.18 16:00
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
白鵬に心強い「後ろ盾」豊田章男氏が国際相撲連盟会長へ…トヨタと相撲の意外な蜜月関係とは

2025年6月14日、都内で「応援パーティー」を開いた元横綱・白鵬(写真・梅基展央)

 

 歴代最多の45回の優勝を誇る大相撲元横綱白鵬(40)が、6月14日、都内ホテルで「第69代横綱白鵬応援パーティー 40歳を契機として、未来を輝かせる」を開いた。会場には、元プロサッカー選手の本田圭佑氏など、大勢の知人や支援者らが招かれた。

 

 白鵬は、9日に日本相撲協会からの退職を公表。その際の会見では、「今後は大相撲を世界に広めるプロジェクトを中心に活動したい」と表明した。同時に、アマチュア相撲の世界チャンピオンを決める「世界相撲グランドスラム構想」も明らかにし、事業会社として「白鵬ダヤン相撲&スポーツ株式会社」の設立も発表した。

 

 取材したスポーツジャーナリストが明かす。

 

「退職するのかどうかは、最後まで情報が錯綜しました。白鵬自身が、かなり迷っていたからだと思います。しかし、宮城野親方として、2024年3月に弟子への暴力行為と監督義務などを問われ、2階級の降格と部屋の閉鎖、さらに親方と弟子の伊勢ケ浜部屋への転籍の処分を受けていました。

 

 白鵬は1年間で処分が明けると考えていたようですが、実際はそうならなかった。さらに、伊勢ケ浜部屋を元横綱の照ノ富士が継承したことで、協会への気持ちが離れたとされます。白鵬は、照ノ富士とは因縁がありますからね」

 

 

 因縁とは、2017年の巡業中に起こった、当時横綱の日馬富士による照ノ富士、貴ノ岩らへの暴行事件だ。じつは白鵬も暴行事件のあった会合に居合わせており、直接的な暴行こそなかったものの、膝に深刻なケガがあった照ノ富士を、長時間正座させるなどしたという。

 

 事件を知った貴ノ岩の師匠の貴乃花親方が、警察に被害届を提出。事件が表面化したことで、協会は大混乱に陥った。

 

 その後、日馬富士は責任を取って廃業。八角理事長と貴乃花親方の対立は先鋭化し、結果的に貴乃花親方も翌年に協会を退職している。

 

「白鵬も加害行為を指摘されていただけに、日馬富士だけが廃業したことに、日馬富士の師匠である先代の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)は不満を持っていたようです。照ノ富士が伊勢ケ浜を継承できたのも、旭富士の差配です。

 

 白鵬の会見では恨み言めいた言葉こそなかったものの、部屋を再興できなかったことの無念は、言葉の端々に伺えました」

 

 白鵬にとって相撲協会の退職は清々しい門出とはいかなかったようだが、そんな彼の心強い支えとなりそうな大物の存在がある。パーティーを開いた14日、白鵬の後援者として知られるトヨタ自動車の豊田章夫会長が、JOC加盟団体でアマチュア相撲の統括団体である日本相撲連盟の会長就任が決まったのだ。

 

 同連盟の関係者がこう指摘する。

 

「日本相撲連盟会長はアジア相撲連盟の会長も兼務する慣習なので、豊田氏はどちらともに就任しました。さらに、国際相撲連盟も9月に役員改選があり、豊田氏は現会長でJOC常任委員の南和文氏と交代する予定とされます。

 

 唐突に見えますが、じつはトヨタの関連会社のアイシン(旧アイシン精機)には相撲部があり、日本相撲連盟の加盟社。こうした関係もあり、トヨタはアマチュア相撲を長期にわたって支援していたのです。

 

 脱税事件で日大理事長を辞任した田中英寿さんが専務理事を長く務めたこともあって、連盟も組織改革を求められていたところでした。豊田氏が “火中の栗” を拾ってくれたのも、やはり協会を退職する白鵬さんの構想を支援するためと考えるのが自然です。

 

 白鵬さんは、9月にバンコクで開催される相撲世界選手権を視察するそうですが、国際相撲連盟の改選も同時期です。豊田・新国際相撲連盟会長とのツーショットがあるかもしれません」

 

 身一つとなった白鵬には、なにものにも代えがたい後ろ盾となりそうだ。

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