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佐々木朗希、ケガへの“煮え切らない態度”で現地も大混乱…ロッテ時代からの「過保護すぎるマネジメント」の影響も

本格的なリハビリを開始していない佐々木朗希
2025年6月16日(時間はすべて日本時間)、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が試合前の会見で右肩痛によって長らく登録を抹消されている佐々木朗希について「現実的には今季は彼がいないという方向で考えるのが妥当だろう」との私見を語った。
普段温厚なド軍の指揮官さえ、このときばかりは苦虫を嚙み潰したような表情だったという。
まだ6月のシーズン序盤に今季絶望的となった理由について、現地記者が解説する。
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「佐々木が右肩インピンジメント症候群で15日間のIL入り(負傷者リスト)したのは5月14日のことでした。すぐに精密検査が行われましたが、肩に異常は見られず、軽傷として首脳陣もホッとしたのです。ところが、それから1カ月が過ぎましたが、いまだ復帰に向けての本格的なリハビリは開始されていません。それどころか、本人自身が右肩の状態についてハッキリと言えないようなんです。
プライアー投手コーチも報道陣から『(リハビリの)強度を上げられないのはまだ肩に違和感があるのか』と問われると、『違和感があるのか、まだ自信を持てないだけなのかは分からない』と言及したほどです。これでは右肩について、どんなトレーニングを行えばいいかもわかりません。リハビリに入った当初は、軽いキャッチボールを不定期にやっていましたが、現在はノースロー状態となっています。だからロバーツ監督も、あのような発言になったわけです」
佐々木のシーズン途中での離脱は、いまに始まったことではない。ロッテ時代の担当記者が語る。
「ロッテに入団した佐々木は、“球団の宝”とばかりに大事に育てられてきました。1年めは1、2軍ともに登板させることを控え、体つくりに専念したほどです。その結果、3年めの完全試合につながったわけです。
ところが、特別扱いが過ぎて、ちょっとした違和感でも登板回避や登録抹消となり、周囲からは『甘やかしすぎ』との見方が多く出始めたのです。快投したかと思えば違和感が出るの繰り返し、結果、『軽自動車のボディに5000ccのエンジンを積んでいる』と揶揄されたほどです。ロッテファンの間では今でも、その欠点を克服しないままド軍に移った、とされています。当時の過保護すぎるマネジメントがここにきて影響を及ぼしているかもしれません」
そうした見方は現地でも大勢を占めるようになってきたという。
「開幕前は、今季の新人王候補で佐々木が大本命に推されるなど、大いに期待されたものです。しかし、現在は『見掛け倒しだった』『メジャーで投げ抜く体ができていない』など、評価は急落しています」(前出・現地記者)
17日、ド軍のゴームズGMが会見し、佐々木について「今後は基礎を固める作業を続け、しっかりとした感覚で投げられるところまで持っていくことが目標」と述べた。
ようやく“メジャー仕様”の体作りが始まったということか。