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武豊が語るディープインパクト「種をもらうのに4000万円」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.03.01 16:00 最終更新日:2018.03.01 16:00
騎手の武豊が、2月16日放送の『A-Studio』(TBS系)に出演した。武は、2018年1月のキタサンブラックの引退試合にてジョッキーを務め、優勝。番組で人気馬の引退後についてこう語る。
「強い馬は『早くお父さんになってください』って形なんです。いわゆる “種馬(しゅば)”。(牝馬が)いっぱい待ってる。それだけ人気があるんですよね」
ここで司会の笑福亭鶴瓶が「その血統、種をもらうにもものすごくお金がいるわね?」と質問すると。
「そうですね。いまディープインパクトが “種馬” 馬としては1番なんですけど、確か4000万円払わないとディープインパクトの種がもらえない」
これには鶴瓶も一瞬絶句し、「ものすごい種やなホンマに!」と発言。ディープインパクトは父親の種付け料が1000万円以上しているため、「その子供たちは当然、値段が高くなりますよね。4000万以上になってきます」と解説していた。
武は2006年に行われたディープインパクトの引退試合を担当し、見事勝利している。伝説の名馬ディープインパクトを「走っているより飛んでいるような感覚」と評したこともある。
2006年12月18日付けのスポーツニッポンのインタビューで、ディープインパクトについて詳細を語っている。
武によるとディープインパクトは「いきなりトップギアに入りかねない」タイプで、油断ができず扱いが難しい。さらに「ある意味利口すぎる」馬だという。
「オン、オフのスイッチがはっきりしている。本馬場入場時などがいい例で、物凄い気合を見せるんですよ。やる気満々なのがビンビンと伝わってくるし返し馬でもレース同様に飛びそうなくらい」
ディープインパクトがレースを「戦場」と理解していたのでは、と続ける。
「レースが終わってG1の表彰式でもう一度、馬場に入る時なんかは悠然と歩いているの。ケロッとしてる。同じ場所なのになんでこんな違うの? 顔つきまで違うやんと笑いますよ。レースでゴール線を通過したら自分の中で “ハイ、戦い終了” とでも思っているのかな」
ディープインパクトの最後の勝利を飾った後、「こんな名馬に出会えて、本当に幸せでした」と語っている武。自らの伝説を超える名馬を生み出す日を、武も心待ちにしていることだろう。