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巨人“エース”戸郷の登録抹消も「一軍昇格」に声かからぬ田中将大の“厳しき夏”遠のくばかりの「日米通算200勝」

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記事投稿日:2025.06.24 16:12 最終更新日:2025.06.24 18:12
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
巨人“エース”戸郷の登録抹消も「一軍昇格」に声かからぬ田中将大の“厳しき夏”遠のくばかりの「日米通算200勝」

二軍での調整が続く巨人・田中将大

 

 巨人は2025年6月23日、戸郷翔征投手の登録を抹消した。戸郷は2022年から3年連続で12勝をあげ、開幕投手も2024年から2年連続で務めていた。

 

 その彼が登録抹消、しかも4月12日に続いて2回めともなれば、巨人にとっては緊急事態である。

 

「今季、長く巨人の投手陣を引っ張ってきた菅野智之が、MLBのオリオールズに移籍したことで、戸郷にはエースとしての活躍が期待されていました。昨季はノーヒットノーランを達成し、奪三振も156個と、自身2度めとなる最多奪三振のタイトルを獲得するなど、エースへの足がかりのシーズンとなっていました。

 

 

 ところが、開幕から最速154km/hだった速球は走らず、痛打されることが多く、コントロールのよさも影を潜めていました。

 

 6月15日のオリックス戦では5回5失点、22日の西武戦でも5回3失点と、直近の2試合でもクオリティスタート(6回以上3失点以内)を果たすことができませんでした。トータルでも11試合に登板して2勝6敗、防御率5.24では降格も仕方がないでしょう」(巨人担当記者)

 

 6月23日現在、巨人は34勝34敗2分の4位。首位・阪神を追うためにもエース不在は痛すぎる。そこで注目されるのが、戸郷の穴を埋める投手だ。エース降格で士気が下がるなか、再び阪神追撃の態勢を整えるためには、日米通算19年めの存在感は打ってつけで、それが移籍1年めとしてもだ。田中将大投手のことだ。

 

「田中は6月18日、イースタンのロッテ戦で先発し、気温が軽く30度を超すなか、6回を5安打と零封。さすがの投球術に桑田真澄二軍監督も『もう一軍で投げさせてあげたい。一軍でも十分に貢献できる』と絶賛したことで、昇格は時間の問題と思われました。ところが、阿部慎之助監督の『いまのところ、ちょっとね。(先発ローテに)入り込めるところがない』のひと言で、見送りとなりました。

 

 戸郷の降格で、今度こそ田中の昇格、と見られていたんですが、いまだ声がかかっていません。6月18日の時点では一軍の杉内俊哉投手チーフコーチは『結果を出し、安定していますからね。どっかでうちのピッチャー陣になんかあれば、呼ぼうとは思っています』と、語っていたんです。

 

 あれから約1週間が経ち、まさにタイミング的にも、杉内コーチのコメントに当てはまると思ったんですが、田中の昇格について聞かれると『どうなんですかね』と明らかにトーンダウンしています。阿部監督のなかで、開幕からずっといわれてきた田中の球威不足は解消されていない、というのが背景にあるのでしょう」(同前)

 

 エース降格という追い込まれたチーム事情でも、声がかからない現在の田中。酷暑の季節となり、心身ともに厳しい戦いが続く。

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