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藤浪晋太郎、DeNAに移籍で連覇の“起爆剤”になれるか…一方で古巣・阪神が静観していた理由とは

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記事投稿日:2025.07.17 17:55 最終更新日:2025.07.17 17:56
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
藤浪晋太郎、DeNAに移籍で連覇の“起爆剤”になれるか…一方で古巣・阪神が静観していた理由とは

マリナーズから横浜DeNAに移籍が報じられた藤浪晋太郎(写真・アフロ)

 

 横浜DeNAが、マリナーズ傘下3Aタコマを自由契約になった藤浪晋太郎の獲得を発表したのは7月16日のことだった。なお、背番号は「27」に決定した。

 

 藤浪の移籍先に関しては、これまでも多くの候補チームが挙げられていた。古巣・阪神に始まり、大阪桐蔭高時代にバッテリーを組んでいた森友哉捕手のいるオリックス。かつて「俺のところに来たら化ける」と語っていた新庄監督率いる日ハム。さらに、実績のある選手なら、だれでも欲しがる巨人など。そのなかで横浜DeNAを選んだ理由とは。

 

「藤浪は、その投球スタイルから細かいことは気にしないタイプのように思われますが、MLBに行ったこともありデータやAIを多く活用することを日常としていました。その分野に長けているのが横浜DeNAなので、そこは大きかったと思います」(横浜DeNA担当記者)

 

 

 また、「本拠地・横浜スタジアムとの相性も大きく関係している」と続ける。

 

「2015年から2021年まで7連勝するなど、通算では8勝2敗。10試合以上投げた7球場で勝率8割はトップの成績です。投手にとって一つの勲章でもある奪三振で、2022年9月21日に1000個めを記録したのもここでした。

 

 また、打撃でも思い出に残る球場のようです。2013年4月28日のプロ初安打もそうだし、2018年9月16日に、阪神の投手としては2人めとなる満塁本塁打を放ったのも同スタジアムでした」

 

 では、古巣・阪神の動向は?

 

「そもそも2022年オフにポスティングシステムでMLB移籍を志願したとき、阪神はすでに制球難に陥っていた藤浪を積極的に引き留めようとはしませんでした。今回に関しても同じですね。というのも、現在阪神は好調に首位を走っていますが、その要因の一つに挙げられるのが投手陣なんです。先発、リリーフともに好調で、チーム防御率は12球団で唯一1点台の1.99。好調な投手陣に好不調の波の激しい藤浪を加えて、わざわざ混乱を招く必要はないんです」(阪神担当記者)

 

 古巣は静観していたというが、もっとも、藤浪にも古巣復帰を望まない理由があるようで。

 

「彼は大阪府堺市の出身の生粋の“大阪人”なんですが、甲子園球場に集まる虎ファンの気質があまり好きではなかったというんです。彼らは『いいときはいい』『悪いときはボロクソ』で、悪くても温かく見守るなんてことはしませんからね。しかも藤浪はプレッシャーに強いほうではない。また、阪神ほど押しが強いOBが揃っている球団はないと言われていています。藤浪も若いころにいろんな人から、いろんなアドバイスを受けたりして頭が混乱したことがあった。さらに夜の街にも連れ回されることも多く、その経験がトラウマになっているようです」(スポーツ紙デスク)

 

 横浜DeNAは、そういったチームカラーではない。重圧から解放された剛腕が、連覇を狙うチームの起爆剤となれるか。

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