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「貴ノ岩を潰せ」3月場所でうごめく「白鵬派」7人衆
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.03.11 11:00 最終更新日:2018.03.11 11:09
「現在、貴乃花部屋には9人の力士が在籍していますが、幕内の貴景勝を筆頭に十両が3人、計4人が関取に出世しています。関取が一人もいない部屋が少なくないなか、指導には定評がある。
それだけに、先月テレビの特番で批判された八角理事長ら主流派や白鵬にとっておもしろいわけがない。
三月場所では、貴乃花部屋の力士を一人でも多く負け越しさせることを狙ってくるはず。真っ先に狙われるのは、復帰が見込まれる貴ノ岩でしょう」(相撲担当記者)
貴乃花親方の理事落選でようやくひと息ついたと思われたが、貴乃花包囲網はまだまだ継続中だという。しかも、暴行事件の被害者である貴ノ岩(28)が復帰すれば、その彼が標的にされるというから穏やかではない。
「全休すれば幕下陥落は確実。出場した場合でも十両十二枚目のため、負け越せば陥落の可能性が高い。そのため、白鵬派の力士は激しい相撲を仕掛けてくるはず。
じつは十両の取組は、幕内以上にガチンコといわれています。というのも、幕下陥落となれば給料ゼロとなるため各力士は必死。ただでさえ激しい相撲が多いのに、怪我で休場明けの貴ノ岩にとって、厳しい場所となることは間違いない」(同前)
では、貴ノ岩に向けられる“刺客”は誰になるのか。
「一番手といわれているのが新十両の炎鵬。彼は白鵬がじきじきに見つけてきた内弟子。それだけに炎鵬も、横綱のためにという思いが強い。169センチ91キロと軽量だが、ひねり技が得意な曲者。相撲勘が落ちている貴ノ岩にとってはやっかいな相手。
貴乃花親方と犬猿の仲である尾車親方の部屋には、天風と矢後がいる。それぞれ201キロ、175キロと体格で貴ノ岩に勝る。
日馬富士を引退に追い込んだということで、伊勢ヶ濱部屋の力士も黙っていない。最高位が西前頭六枚目の誉富士は経験豊富なベテラン。
照強は169センチ113キロの小兵だが、日馬富士に鍛えられたスピードが持ち味。こうしたひと癖もふた癖もある力士たちが、貴ノ岩の前に立ちはだかる」(協会関係者)
また、モンゴル勢も手ぐすねを引いて待っている。貴乃花親方は、白鵬が中心となっている“モンゴル互助会”を公然と否定してきた。当然、そうした発言は彼らの耳にも届いており、激しい相撲を仕掛けてくることが予想される。
では、十両のモンゴル人力士のなかで、白鵬の気持ちを忖度して、貴ノ岩を潰しにいくのは誰なのか。相撲ライターが続ける。
「年齢的にベテランで、白鵬の偉大さを知る力士。30歳の旭秀鵬、29歳の東龍が、目の色を変えて激しい相撲を仕掛けてくるでしょう」
貴ノ岩にとって三月場所は、“出るも地獄、引くも地獄”であることは間違いない。
(週刊FLASH 2018年3月20日号)