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大谷翔平、三振数が自己最多ペースの“打撃不振”…二刀流と子育てで問われる「負荷管理」の必要性

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記事投稿日:2025.08.05 19:25 最終更新日:2025.08.05 19:45
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
大谷翔平、三振数が自己最多ペースの“打撃不振”…二刀流と子育てで問われる「負荷管理」の必要性

2025年7月31日、脱水症状で緊急降板した大谷翔平。試合後の会見ではかなり疲れを見せていた(写真・アフロ)

 

 大谷翔平がもがき苦しんでいる。8月4日(日本時間5日・以下同)、カージナルス戦に1番指名打者で出場した大谷は、4打数1安打で期待された本塁打は出ず、三振は2という結果に終わった。試合も接戦をものにできず、2-3と敗れた。

 

 深刻なのはここ10試合の打撃成績だ。7月26日のレッドソックス戦から8月4日のカージナルス戦までの大谷は、40打数11安打で打率は.275とそこまで悪くはないが、2日のレイズ戦の3三振(すべて空振り)に代表されるように三振がやたら多いのだ。ここ10試合でも29アウトのうち19三振を喫していて、三振がなかったのは29日のレッズ戦だけだ。

 

「最近の大谷は、内角高めのフォーシームには振り遅れ、外角低めの変化球からは目が離れてしまう悪循環です。現在、打てる球は外角の緩い球か甘い変化球に限られています。とにかく打球が上がらない。ホームランも7月27日レッドソックス戦以来、出ていません。打撃不振は深刻です」(現地記者)

 

 

 ドジャースはここまで113試合を消化。大谷は111試合に出場しているが、三振数は出場試合数より多い138をも数える。これはリーグトップの三振数であるナショナルズのジェームズ・ウッドの143に迫る勢いだ。MLB在籍8年めの大谷にとって、過去最も三振したのは2021年の155試合での189個だ。現在は、それを上回るペースで三振しているため、自己最多どころか200個を超える可能性すらある。

 

 ド軍のデーブ・ロバーツ監督は「昨年はハーフスイングで止まるケースが多かったような気がする。また、レフト方向にコンパクトに当ててヒットを打っていた。もしくは、左投手との対戦でボールを長く見ることで逆方向に軽打を打つような、そんな打撃がもっとあったように思う。打点を挙げたいときや、タフな左腕と対戦した時には、球をもっと見て、逆方向に打っていた。でも、(今年は)あまり見られていない。一か八かって感じの大きなスイングだ。大きなスイングをしてしまうと、間違いなく空振りする可能性も増える。それが三振が増えた最大の理由だと思う」と分析した。

 

 大谷が上がらない打球に苦しむなか、ホームラン争いで2本差の36本塁打で大谷を追っていたエウヘニオ・スアレスがマリナーズにトレードされてほっとしたファンも多かったはず。ところが、カイル・シュワーバーが一気にまくる。4日のオリオールズ戦で39、40号を連発し、ホームランキングでトップに躍り出たのだ。こちらは後半戦16戦10発と絶好調である。

 

「大谷が不振なのはロバーツ監督も認めているわけです。加えて7月31日のレッズ戦では4回途中から脱水症状を起こして緊急降板にもなるなど不調でもあります。にもかかわらず、その後、DHとしては打席に立ち続けた。この采配は信じられませんし、これでは選手を守っているとは言えない。大谷が拒否しても、強制的に休ませるくらいでないと復調できません。

 

 同じアメリカにあるNBAでは『ロードマネジメント』という選手の負荷管理のため、休暇を導入しているチームが増えています。球団としては選手に出場してほしいですが、怪我をされては元も子もないですからね。定期的に休ませるのも作戦の1つといえます」(前出・現地記者)

 

 大谷はチームトップの試合出場数にあるにもかかわらず、投手としても球数、イニング数を増やそうとしている。加えて、育児もある。ここは現地記者の指摘通り、適度な休みを取るべきではないか。

 

 ちなみに、シュワーバーが追い上げたのはホームラン数だけじゃない。三振数も132個と大谷を追い越す勢いなのである。

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