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バンタム級王者・中谷潤人、スーパーバンダム級に転向で井上尚弥と対決へ…「お互いに無敗のままで」複雑な心境吐露するファンも

中谷潤人(写真・共同通信)
ボクシングファンが夢見ていたカードが、ついに実現に向けて動き始めた──。
8月6日、ボクシングWBC・IBF統一バンタム級王者の中谷潤人が、次戦でスーパーバンタム級に転向する意向を明かした。2つのバンタム級のチャンピオンベルトは返上する方向だという。
となれば、日本のみならず、世界中のファンや現役選手までが注目する世界4団体統一王者・井上尚弥との一戦が実現することになる。
「2人が対決することは既定路線でしたが、問題は中谷がいつ階級を1つ上げるかということでした。次戦か、その次かで『五分五分』と話していたんですが、ハッキリと『次戦から』と宣言したことで、ビッグマッチは2026年春におこわれるでしょうね」(ボクシングライター)
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中谷は、すでに1階級上のスーパーバンタム級の体作りを始めているようで、井上戦前の相手も、井上を意識してオーソドックスな右構えの選手を要望しているという。
久々に実現する日本人選手同士のビッグマッチ。多くのファンは待ち切れないようだ。
《楽しみだ、来年まで頑張って生きないと。》
《今から新しいドーム作ってくれ!》
《ついに!!!モンスターとの対戦期待!!!》
一方で、同じ日本人同士の対決ということで、複雑な心境であるファンも多い。
《やって欲しいような見たくないような複雑な気持ちだったけど、日本人で同じ時代に世界的にも最高の評価がある2人が試合するなら楽しみ》
《井上尚弥と中谷潤人の試合見てみたい気もあるけど、無敗のままの二人でいて欲しい気もあるから複雑過ぎる気持ち》
1994年12月、名古屋レインボーホールでWBC世界バンタム級王座統一戦、薬師寺保栄vs.辰吉丈一郎がおこなわれた。ともに人気選手であり、対戦前から罵りあうほどの舌戦が繰り広げられたこともあって、異様な盛り上がりを見せていた。
「薬師寺が判定勝ちで統一王者となりましたが、2人が壮絶な打ち合いを繰り広げたこともあり、対戦前の期待に違わぬ好試合が繰り広げられました。
試合のチケット代はVIP席10万円、特別リングサイド席6万円と、当時では破格の値段で、“3億4200万円” 興行と言われました。
あれから30年以上経ち、中谷と井上2人の人気・実力は当時より上と見られています。当時の会場のキャパは1万人程度でしたが、今回、ドーム球場でおこなわれるとすれば5倍の観客動員も見込めます。興行的には10倍以上の30~40億円と見られています」(同前)
日本ボクシング史上最高の対戦は、来春が第一候補となっている。