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藤浪晋太郎、次回登板またも「中日戦先発」が濃厚に…狙われる“相性”のよさ、竜党が募らすDeNAへの恨み節

8月17日の対中日戦に先発したDeNA・藤浪晋太郎
本誌既報どおり、横浜DeNAの藤浪晋太郎の次回登板は、8月31日の中日戦になることが濃厚になってきた。
3年ぶりの日本球界となった藤浪は、8月17日の中日戦に先発。つねに言われ続けてきた制球難は影を潜め、5回を1安打、1四球、自責点1にまとめ、勝利投手の権利を持って降板した。その後、救援陣が撃ち込まれ、復帰戦での初勝利はならなかったが、今後に期待を持たせるに十分のピッチングだった。
この試合、投球内容以外でも大きな話題を集めたことがある。中日が藤浪対策として、1番から9番まですべて左打者を並べたのだ。
「藤浪の死球は、ボールがすっぽ抜けて右打者に当たることが多かったので、そのための秘策と思われました。実際、試合後には井上一樹監督が『ケガ人を出したくなかったから』と認めました。一方、藤浪も『(死球を)勝手に嫌がってくれる分には、好きなだけ嫌がってください』と語り、大きな問題へと発展していったのです。
ただ、藤浪の球威は間違いありませんから、ほかの4球団にとっても左打者9人を並べることは『検討の余地あり』となっていったのです」(中日担当記者)
【関連記事:DeNA藤浪晋太郎「登録抹消」に安堵する巨人&阪神ナインたち…死球への恐怖は解消、割を食うのは中日か】
日本球界はMLBと違い、中5日から6日で回すことが多く、藤浪の次回登板は23日の巨人戦、あるいは余裕を見て26日から始まる古巣・阪神かと思われた。ところが、横浜DeNAの三浦大輔監督は、藤浪の登録抹消を発表。理由は「ローテーションを考えてのこと」だった。
「本来なら、登録抹消は登板翌日が多い。でも、藤浪の場合は先発から4日後ですからね。一度、抹消してしまうと10日間は再登録できませんから、必然的に次回登板は31日以降。その31日に組まれているのは、またも中日戦なんです。三浦監督の『ローテを考えて』の言葉を信じるなら、中日がピンポイントで狙われたということでしょう」(同前)
中日を狙う理由を、横浜DeNA担当記者が補足する。8月27日現在、阪神のマジックは12まで減っている。
「阪神が独走していますが、3位までが出られるCS進出争いは、逆に混戦状態。2位の巨人から5位の中日までゲーム差は5ゲームですし、3位の横浜DeNAと中日はわずか2.5差しかない。まだどのチームもチャンスがあります。
そのなかで、藤浪を擁する横浜DeNAは、巨人に今季は6勝14敗1分けと大きく負け越しています。しかし中日には14勝6敗と、逆の結果が出ています。横浜DeNAとしては分の悪い巨人に藤浪をぶつけるより、当面の敵で相性のいい中日にぶつける。作戦としては、当然のことだと思います」
しかし、たまらないのが中日であり、中日ファンだ。中日は2020年の3位を最後に、4年連続でBクラス。今季は久々にCS進出のチャンスだからだ。しかも、一度、2軍に落としてまで投げさせた8月24日のイースタンリーグのロッテ戦では、藤浪は6回途中で4失点KO、8安打2四球と褒められた内容ではなかった。
それだけに、Xでも藤浪先発への恨み節は多い。
《調整もできてない選手を一軍にあげんなって。ほんと、自分たちの選手相手に投げさせてから登板させろよ。》
《また藤浪中日戦で登板なのか 巨人とかでなげてーや》
《藤浪また中日戦登板予定で草 戦力ダウンさせて中日戦で勝ち星を拾うスタイル》
《藤浪が次また中日戦で投げたら嫌がらせとしか思えない。 ますます横浜嫌いになりそう》
なかには《おいおい。ベイスはまたチュニドラに藤浪をぶつけるのかよ。今度はレギュラーを出場させ、滅多打ちにしたれ》といった意見もあったが、まずは井上監督がどんなオーダーを組むかに注目してみたい。