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【世界バレー】男子日本代表、パリ五輪の活躍が嘘のような「惨敗」…主将・石川の“言い訳コメント”が物議も

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記事投稿日:2025.09.18 19:25 最終更新日:2025.09.18 20:01
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
【世界バレー】男子日本代表、パリ五輪の活躍が嘘のような「惨敗」…主将・石川の“言い訳コメント”が物議も

世界バレーで予選敗退が決まった日本代表

 

 バレーボールの3大大会に位置付けられているのは、ネーションズリーグ、五輪、そして世界バレー(世界選手権)だが、今季のネーションズリーグでは、日本男子は準々決勝でポーランドに敗退。ポーランドは最新ランキングでも世界1位に位置し、パリ五輪でも銀メダルに輝いた強豪。試合前から苦戦は予想されていたが、結果は1セットも奪えず0-3の完敗だった。

 

 それだけに、9月12日に開幕した世界バレーでの奮起が期待された。そして予選ラウンドで世界ランク5位の日本は、13日に同16位のトルコ、15日に同9位のカナダ、そして予選最終戦では同75位のリビアと対戦した。

 

「相手3カ国は、データで見ても強敵とは言えず、ランクでも“格下”でした。しかも開催国のフィリピンは、日本代表の熱烈なファンが多く、会場はまるでホームのような雰囲気を作ってくれることも日本には好都合。そのため、予選3試合は、決勝ラウンドに向けた“調整の場”と捉えるメディアも多かったんです。

 

 しかし、いざ試合が始まると、トルコ戦、カナダ戦ともに1セットすら奪うことができず、内容的にも惨敗でした。トルコの平均身長が約203cm、カナダが約199cmと、日本の約193cmを大きく上回り、高さを使った攻撃に日本はなす術がありませんでした。17日、リビア戦こそ3-0で勝利を収めましたが結果は1勝2敗で、まさかの予選敗退が決まってしまいました」(スポーツ紙記者)

 

 

 これらの結果を受けて主将の石川祐希は、「目標としていたところまで程遠かったですけど、これも1つの経験ですし、ここから強くなるしかないと改めて感じた世界選手権だった」と前向きなコメントを残したが、高橋藍は「力がここまでだったと認めるしかない。まだまだやれることはあった。悔しい結果に終わった」とショックを隠し切れない様子だった。

 

 バレーの3大大会を何度も取材したスポーツライターは、石川の“言い訳コメント”が気になったという。

 

「今大会について問われると、『今まで追う立場だったのが、追われる立場になった1年めのシーズンでした』と答えたんです。その根拠となるのがパリ五輪準々決勝のイタリア戦にあるのかもしれません。日本は2セット連取し、第3セットではマッチポイントを握った。その後大逆転負けを喫するわけですが、強豪イタリアをあと一歩まで追い込んだという経験が、そう言わせているのでしょう。また、世界バレー開幕時の世界ランクが5位に上がったこともあると思います。

 

 ただ、追われる立場の国は、パリ五輪でのような大逆転負けはしませんよ。第3セット終盤に24-21とリードし、マッチポイントが3回あったわけですから。きつい言い方かもしれませんが、日本はまだ追われる立場ではなく、“追う立場”なんです。世界のトップとの実力差は歴然としています」

 

 期待が大きかっただけに、現実を見せつけられたファンの失望は大きい。

 

《ただ単に、弱かったってことだろうな。騒ぎすぎなんだよな。》

 

《男子バレー、ハイキューのおかげで今人気あるけど日本代表がクソ弱いの本当に面白い》

 

《男子バレー日本代表って 確かにイケメン選手がいて人気高い。 しかし実力は世界では全く歯が立たない。 チヤホヤされて本来あるべき日本代表としての誇りを失ってしまっていませんか。 はっきり言うが弱い3年後のロス五輪に出られるのか》

 

 と、Xには辛辣な意見が並んだ。

 

 一部ファンからは「ロラン・ティリ監督のやり方が日本のスタイルと合わない」など、指揮官に対する批判も多いが、まず考えなければならないのは、「個の成長」だという。

 

「世界バレーの日本代表14人のうち、海外でプレーしているのは石川祐希(ペルージャ/イタリア)と大塚達宣(ミラノ/イタリア)の2人だけなんです。高橋藍や宮浦健人も海外でのプレー経験はありますが、いまは違う。男子代表は負けると、『高さにやられた』とよく言いますが、それは50年以上前から言われてきたこと。永遠のテーマですが、体格のことなので変えようがありません。

 

 なので、アプローチのやり方を変える。そこで海外なんです。海を渡れば日々、自分より高い相手と試合ができる。そこで高さ対策を身につけていくわけです。サッカー日本代表を見ても分かるように、海外でのプレー経験が個の実力に寄与し、それが代表チームに還元され、強化につながるんです。石川祐希も身長192cmは男子では小柄だし、妹の真佑は174cmとセッターくらいの背しかない。でもイタリアでプレーし、高さのある相手にブロックアウトやコース打ちのうまさを身につけています。もっともっと海外に飛び出す選手が出てきてほしいですね」(前出・スポーツライター)

 

 今回の敗戦を教訓にしなければ、男子バレーは人気だけのチームになってしまうかもしれない。

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