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【劇的回復】佐々木朗希、ダイヤモンドバックス戦でみごとな抑え…「レジェンド左腕」の男気がドジャースに一筋の光明を

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記事投稿日:2025.09.25 19:45 最終更新日:2025.09.25 19:46
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
【劇的回復】佐々木朗希、ダイヤモンドバックス戦でみごとな抑え…「レジェンド左腕」の男気がドジャースに一筋の光明を

日本時間9月25日、足を高く上げ、みごとな投球を見せた佐々木朗希(写真:Creative 2/アフロ)

 

 昨季覇者の最大のピンチに、レジェンド左腕は黙っていられなかったのだろう。

 

 9月24日(日本時間25日)のダイヤモンドバックス戦。ドジャースは、この日も8回表まで4−1とリードしながら、その裏に集中打を浴びて追いつかれた。

 

 先発が好投しながら逆転されるのは、ド軍にとってはもはや“終盤の風物詩”となっているだけに、この時点で勝利をあきらめたド軍ファンは多かったのではないか。

 

 そして4−4のまま、9回裏ダ軍の攻撃。1点でも失えば、その時点で試合は終了する。その土壇場でマウンドに上がったのは、なんとクレイトン・カーショーだった。

 

 MLBでの通算登板数は454試合にも及ぶが、先発が450試合。この記録からもわかるように、ドジャース一筋18年で築き上げた記録のほとんどが先発によるものだった。

 

 

 その彼が、レギュラーシーズンでは2019年9月29日(同30日)のジャイアンツ戦以来、6年ぶり4度目となるリリーフ登板を果たした。

 

 そして、1回を気迫のピッチングで3者凡退に打ち取り、相手に傾きかけた流れをみごとに断ち切った。この結果が、延長戦の末の勝利につながったことは言うまでもない。

 

「中継ぎ、抑えの不調に比べ、先発陣は山本由伸、大谷翔平、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、エメ・シーハン、そしてカーショーと、他チームがうらやむ盤石ぶりです。

 

 ポストシーズン(PS)は短期決戦ゆえ、6人のうち誰かをブルペンに回す予定でした。その第一候補は、25歳と若く、連投やロングリリーフも可能なシーハンと見られていました。

 

 ところが、『私はどんな場面でもためらわずに投げるつもりだ』と言って志願したのがカーショーでした。前日からブルペンで待機し、投げなくてもチームメイトにアドバイスする姿が見られました。

 

 これでブルペン陣が燃えないはずがありません。カーショーの男気によって、チームに団結が生まれたのです」(現地記者)

 

 じつは、カーショーとともにブルペン待機となったのが佐々木朗希だった。一時は右肩のインピンジメント症候群から今季は絶望と見られていた。

 

 だが、9月に入り劇的に回復し、マイナーでのリハビリ登板では球速も160km超えを連発するまでになっていた。そのため、PSではリリーフとしての登板に期待が高まっていた。

 

 だが、ロッテでの4年間でリリーフが一度もなかった佐々木。リリーフは連投も覚悟しなければならず、実際、リハビリ登板では中2日の登板も経験した。その際、抑えはしたが、「(中2日の登板は)覚えていないくらい前」とあまり乗り気ではないことをうかがわせた。

 

 しかし、カーショーの行動がすべてを変えた。

 

「あれだけの実績を誇る大投手が、先発というプライドを捨てたわけですからね。これまでも故障でチームに迷惑をかけてきただけに、佐々木も意気に感じて投げないはずがありませんよ。24日(同25日)に佐々木が1回をノーヒット2三振に抑えたとき、ベンチもブルペンもすごい盛り上がりでした」(同)

 

 まだまだ中継ぎ陣に不安が残ることは確かだが、カーショーという精神的支柱がいることによって、一つの光明が見え始めたのだ。

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