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田中将大「日米200勝」の裏にあった桑田真澄からの助言“魔改造の名手”久保コーチとの関係は「水と油」の評も

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記事投稿日:2025.10.01 17:20 最終更新日:2025.10.01 17:20
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
田中将大「日米200勝」の裏にあった桑田真澄からの助言“魔改造の名手”久保コーチとの関係は「水と油」の評も

9月30日、日米通算200勝を成し遂げた田中将大(写真・共同通信)

 

 巨人田中将大投手が9月30日の中日戦(東京ドーム)に先発し、6回2失点でまとめ、史上4人めとなる日米通算200勝を達成した。「マー君」が、野茂英雄、黒田博樹、ダルビッシュ有に続く“第4のレジェンド”として、球界に名を残したことになる。

 

 昨シーズンは未勝利に終わり、オフには所属していた楽天と大幅減俸の交渉で折り合いがつかず、決断を下したのは自由契約。あてがない状態で“引退”も覚悟するなか、彼を拾ったのが巨人軍の阿部慎之助監督だった。

 

「阿部監督が勝算を見出していたのは、昨季に菅野智之をみごとによみがえらせた久保康生巡回投手コーチに“魔改造”してもらえれば何とかなる、と思っていたためです。事前に田中にも了承を取ったうえで獲得を決め、2月のキャンプから二人三脚での復活ロードを歩もうとしていました」(球団OB)

 

 ところが、この名伯楽の“魔改造”計画は、完全にあてが外れていたという。

 

「久保コーチの指導は、あくまで技術論がメイン。『どういうメカニズムで投げれば抑えられるか』ということを主軸に教えられることになり、これまで“力でねじ伏せる”ことを優先してきた田中とは“水と油”と評価する関係者も多かったのです。

 

 それでも、監督があてがった名伯楽を袖にしては、復活から遠のいてしまう……。田中は、指導を聞いているふりを続けているようにも見え、周囲からは『マー君もたいへんだな』と同情する声が漏れていました。

 

 メディアでは、田中200勝の立役者に久保コーチの名前があがることもありましたが、周囲からすればそのストーリーには疑問が残ります。田中も200勝達成の直後に『あれだけいろいろはっきり言ってもらって。冷たいとかそういうわけではなくて、愛情持って接してくれる』と久保コーチについて語っていましたが、内心はどう受け止めているか……」(同前)

 

 開幕から先発ローテーション入りしたが勝ち星は恵まれず、最初に2軍降格が決まったのは5月2日。以降、計4度、登録抹消を繰り返した。

 

「通算199勝をあげた8月21日のヤクルト戦(神宮)から、足踏みが続きました。この間、メンタル面を支えたのは桑田真澄2軍監督だったんです。

 

 久保コーチの指導が田中に合っていないことに気づいていた桑田さんは『マー君、困ってるよね~』と言いながら静かに見守っていたといいます。そして、困り果てた田中に『投手は困ったら外角の真っすぐだよ』とひとこと、助言を伝えたそうです。それ以来、田中の表情は明るくなり、かつてのような勝気な性格が戻ってきました。200勝達成は、桑田さんの存在なくしては語れません」(球団関係者)

 

 とにもかくにも、偉業達成を素直に喜びたい。

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