スポーツスポーツ

大谷翔平、ロバーツ監督の “迷采配” を “名演技” でカバー! 佐々木朗希が試合を締めくくり価値ある1勝

スポーツ
記事投稿日:2025.10.06 17:48 最終更新日:2025.10.06 17:48
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
大谷翔平、ロバーツ監督の “迷采配” を “名演技” でカバー! 佐々木朗希が試合を締めくくり価値ある1勝

10月4日、MLBナ・リーグ地区シリーズ第1戦に勝利したドジャース(写真・アフロ)

 

 10月4日(日本時間5日)におこなわれたMLBナ・リーグ地区シリーズ第1戦で、ドジャースは敵地でフィリーズに5-3で逆転勝ちし、幸先いいスタートを切った。フィリーズファンは、ときに過激と言える応援で相手にプレッシャーをかけることで知られる。そのなかで勝利をあげたということは、単なる1勝以上の価値があるだろう。

 

 勝敗を分けたのは、5-3で迎えた9回表のド軍の攻撃のときだった。先頭のパヘズが三振すると、ド軍ブルペンがあわてて動き出す。

 

 デーブ・ロバーツ監督は、ウィル・スミスの打席でワンストライク後に急遽、電話で佐々木朗希にアップの指令を出す。あわてていたのは佐々木も同様。投球練習どころか、その前にピッチコムを帽子に取りつけることに手こずる。スミスはあっという間に3球三振。佐々木の投球練習に割く時間が足りないと誰もが感じたとき、打席に入ったのは大谷翔平だった。

 

「監督から時間を稼いでほしいというオーダーが出ていた」ということで、大谷はいつも以上にゆっくりと打席に入った。そして、ここから “アカデミー賞主演男優” ばりの演技が始まる。

 

 相手投手が投球動作に入ると、なんとバントの構え。これにあわてたのが、2023年WBC米国代表の正捕手であり、過去にゴールドグラブ賞を2度獲得しているJ.T.リアルミュートだった。

 

 大谷のバントの構えに惑わされたうえ、サイン違いだったのか、投球を捕ることができずにボールは直接球審の右肩に。直撃を食らって痛がる球審に謝るリアルミュート。当然タイムがかかり、サインの確認などにも時間を費やし、30秒ほど時間を稼ぐことに成功する。

 

 その後も大谷はゆっくりと打席に入り、ときにタイムを要求する。一斉にフィリーズファンから浴びせられる大ブーイング。しかし、大谷は気にしない。

 

 結局、大谷は5球投げさせることに成功し、四球を選ぶ。大谷が一塁ベースを踏んだのは、ロバーツ監督の「時間稼ぎ」の指示が出てから4分以上の時間を要していた。その後、準備時間を十分にもらった佐々木が、9回を1安打無失点に抑えて試合を締めくくった。

 

 この大谷の “演技” を、多くのファンや野球関係者が絶賛するが、現地記者は「最悪の結果を招く恐れがありました」と指摘する。

 

「ロバーツ監督は、9回裏に相手の打順との兼ね合いで、アレックス・ベシアの続投を決めていたようです。でも、もしそうだとしても9回表の最初から佐々木を準備させていれば、なにもあわてる必要はありませんでした。

 

 佐々木は試合後にNHKのインタビューで『(9回表)1アウトから(準備)だったのでビックリしたんですけど、自分のペースで(肩を)作りました』と急な準備に入ったことを語っています。

 

 大谷の “時間稼ぎ” がなければ、佐々木は9回裏の登板に間に合わない可能性すらあったのです」(現地記者)

 

 ロバーツ監督の準備不足を嘆くのは佐々木だけではなかった。この日、追撃に2点タイムリーを6回表に放ったキケ・ヘルナンデスもその一人のようだ。『スポーツネットLA』などが伝えた試合後のフィールドインタビューで、こう不満を明かしている。

 

「ロウキは本当に頼もしい存在に感じた。でも、正直、どうなるか予想もつかなかった。なぜなら彼がブルペンで準備を始めたのはかなり遅かったからだ。でも(大谷のバントの構えで)審判にボールが当たる出来事があり、おかげで準備ができて、しっかりと試合に入ることができた」

 

 幸先いい1勝をあげたとはいえ、シーズン同様 “迷采配” が目立つロバーツ監督に、今後も心配の声がやみそうにない。

12

スポーツ一覧をもっと見る

今、あなたにおすすめの記事