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【サッカー日本代表】GK鈴木彩艶、セリエAで「救世主」として大活躍…市場価値40億円で“ビッグクラブ”への移籍の噂

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記事投稿日:2025.10.23 19:38 最終更新日:2025.10.23 19:38
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
【サッカー日本代表】GK鈴木彩艶、セリエAで「救世主」として大活躍…市場価値40億円で“ビッグクラブ”への移籍の噂

鈴木彩艶(写真・桑原靖)

 

 イタリア・セリエAのパルマ所属のGK鈴木彩艶の評価がうなぎ登りだ。

 

「イタリアは3-2で勝つよりも1-0で勝つことを美徳とするお国柄だけに、これまでも多くの素晴らしいGKを輩出してきました。当然セリエAには素晴らしいGKが多くいますが、そのハイレベルな選手らのなかでも鈴木はトップクラスとの評価なんです。来季はさらなるステップアップが見込まれ、ACミランへの移籍も噂されるほか、他国のトップリーグからも注目される存在です」(サッカーライター)

 

 10月18日(日本時間19日)のジェノア戦では、0-0から後半アディショナルタイムにPKの大ピンチ。時間的に見ても決められたら敗戦が決定的な場面で、見事シュートコースを読み切ってはじき出すことに成功した。地元メディアは「救世主」と報じ、この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

 

 弱冠23歳にして世界のトップクラスのGKの仲間入りした鈴木だが、ここまでも道のりは決して平坦ではなかった。

 

 浦和レッズの下部組織出身の鈴木は、2021年にトップチームに昇格。将来を期待されたGKだったが、チームには元日本代表の西川周作が君臨。なかなか出場機会を得ることはできなかった。それでも地道なトレーニングを腐らずに続け、出場機会を増やしていくと2023年夏にベルギーのシント・トロイデンへ移籍。海外初挑戦もすぐにレギュラーを獲得した。2024年7月には初のセリエA日本人GKとしてパルマに完全移籍し、以降は不動の守護神として活躍している。

 

 日本代表としても2023年11月21日のシリア戦に出場し、21歳92日でのW杯予選出場はGKとして史上最年少の記録だった。そして、2024年1月にカタールで開催されたアジアカップ。日本は圧倒的な優勝候補だったが……。

 

「このときの日本代表は“史上最強”の呼び声が高く、他国を圧倒して優勝すると思われていました。しかし、グループステージから不安定な戦いが続き、準々決勝敗退という思いもしない結果となったのです。敗因の一つに挙げられたのが鈴木でした。かろうじて弾いたボールが相手に渡って決められたり、パンチングしようとして味方と交錯してゴールとなったりして不運な面もありましたが、安定感に欠けていたことも事実で、敗戦の原因と報じるメディアがあったほどです」(専門紙記者)

 

 期待が大きかった分、サポーターの落胆は大きかった。チームを作り直す森保一監督としては、“敗因”を取り除きたいはずだった。

 

「ところが、森保監督は可能な限り鈴木を使い続けました。森保監督には『GKで大切なのは経験』の信念があったからです。鈴木も徐々に自信を取り戻し、パルマでも定位置を獲得しました。

 

 1968年のメキシコ五輪で銅メダルを取って以降、日本サッカーは長い暗黒時代に突入しました。劇的に変わったきっかけは1993年のJリーグ創設で、プロ化によって選手個々の技量が格段と伸びたのです。ところがGKだけはそうはいかず、『日本サッカーは進歩したが、GKだけはついていけていない』と言われたほど。それが鈴木の出現で一変しました。かつて『日本代表の最大のウイークポイントはGK』と言われていましたが、現在は『最大のストロングポイントはGK』との評価に変わってきたんです」(同前)

 

 イタリア国内でも鈴木の評価は急上昇中。パルマは、シント・トロイデンから750万ユーロ(約13億円)+ボーナスで鈴木を獲得したが、現在の市場価値は当時の3倍以上となる約2000万ユーロ(約35億円)から約2500万ユーロ(約44億円)と試算されている。ビッグクラブへの移籍は秒読みか──。

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