
笑顔が戻った渋野日向子
かつて世界中のゴルフファンを魅了した“シブコ・スマイル”はもう見られないのかーー。渋野日向子が、かつてないほど苦しんでいる。
2025年シーズンでは米国のLPGAツアーを主戦場としているが、ここまで22試合に出場し、11試合で予選落ち。この不調をなんとか打破しようと、いったん帰国して国内の『スタンレーレディスホンダ』に出場したものの、ここでも予選落ち。LPGAツアーを含めると、なんと5試合連続での予選落ちとなった。
本誌は以前、不振を克服するひとつのやり方として、ゴルフ専門家の意見などを参考に「いったん帰国してはどうか」という提言をした。大きな気分転換になるだろうし、なによりも日本には、渋野にとって参考になる選手がいるからだ。
彼女も期待されて渡米しながら、環境などに溶け込めず挫折し、帰国を余儀なくされた。しかし今季は2勝を挙げ、賞金、メルセデスランキングでともに3位につける河本結だ。本誌は、渋野にとって河本がお手本となるとも記した。
そうした声がJLPGA側に届いたわけではないだろうが、10月23日から始まった『NOBUTA GROUP マスターズGC レディース』では、その2人がくしくも同じ組で回ることになったのだ。ちなみに、やはり同じ組の大里桃子は、2人と同じ1998年生まれ。3人は日本女子ゴルフ界で“黄金世代”と呼ばれている。
渋野が大里と同組になったのは今回で7回め、河本とは4回めということだが、3人みんなが同組になったのは初めてだという。
組み合わせを知った渋野は「まさかね。すげえ、おもしろい組だと思った。チョー楽しみです」と興奮気味に語った。さらに「2人はより強くなった。いまの私が目指すべき2人なんです。勉強したい。でも、負けたくない。同級生(同学年)だし、同期だから」と意気込んだ。
「渋野は2人に対するライバル心を打ち明けていましたが、“黄金世代”は仲がいいんです。とくに渋野と河本は、何でも話せる仲のようです。2024年に2人で飲みに行った様子を、河本がInstagramに上げています」(ゴルフライター)
迎えた予選ラウンド。河本は初日、2日めを終わりトータル3アンダーの18位タイ。渋野はトータル1アンダーの29位タイと、ともに予選を通過した。
「渋野は“黄金世代”の2人から大いに刺激をもらったようで、崩れそうで崩れなかったことは評価できます。じつは初日前日にはプロアマがあって、巨人の原辰徳前監督とラウンドしています。そこで原氏から多くの金言をもらったようです。なかでも、パッティングの助言には思わず『なるほど!』となったそうです。原氏は『強かったときは、そういうのが入っていたでしょ! 強く打つのがシブコなんだから』と。原氏は渋野に、何とか復活してほしいという思いから、何度も話しかけていました。みんな、渋野の魅力に惹きつけられ、彼女のことが大好きなんだと感じましたね」(同前)
2日間を終え、上位に食い込むことはできなかったが、「明日は本当に上に行くだけなんで、がんばります」と決意した。その表情には、ここのところトレードマークになっていた悲壮感はまったくなかった。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







