
「好角家(相撲好き)が惚れる技巧派力士」(スポーツライター)と評された大相撲・遠藤(追手風部屋)が、引退を決意したことが、10月27日にわかった。スポーツ新聞各紙が報じている。
「後援会関係者に、応援に対する謝意とともに伝えたそうです。
日本大学出身の遠藤は、『全日本相撲選手権』と国体で優勝した実績から、大相撲史上2人目となる幕下10枚目格付け出しの資格を得て角界入りしました。
所要3場所での新入幕という最速記録を打ち立て、幕内在位は69場所、準優勝2回、4技能賞4回、殊勲賞1回、敢闘賞1回、金星7つをあげました。最高位は小結です」(前出・スポーツライター)
元NHKの相撲解説者・杉山邦博さんも、遠藤の新入幕時、本誌の取材に『土俵際のうまさが光っている。大関、横綱を目指せる』とほめていたが、杉山さんが『ケガだけが怖い』と言っていたように、膝のケガに長く悩まされた。
今夏に両膝を手術、2場所連続休場となり、11月の九州場所は幕下陥落となることも、引退を決意した理由のひとつだと言われている。
今後は年寄「北陣」を襲名し、追手風部屋で部屋付きの親方となって後進の指導に当たるとみられるが、追手風部屋がある埼玉県草加市では、2年ほど前から「遠藤引退」の噂が囁かれていたという。
「遠藤関が『広い土地を探している』という話が多方面から聞こえてきました。実際、追手風部屋の近くにある会社には、遠藤関が『散歩の途中なんです』とふらっと立ち寄り、近隣の大きな駐車場の所有者などについて聞いていたそうです。この情報収集は30分にも及んだということです」(近隣住民)
その際に「部屋の移転」という言葉が出たという。
追手風部屋は最寄り駅まで徒歩で15分ほどかかる。決して遠い距離ではないが、住宅地にあるので広さに余裕はない。
2019年、春日山親方が相撲協会から辞任勧告を受け、部屋が消滅することから春日山部屋の力士を一門の追手風部屋が引き取る計画が持ち上がったが、部屋が手狭なので断らざるを得なかった。
「そうしたこともあり、遠藤関は現役中から将来を見越して新部屋の土地を探していたのではないでしょうか」(前出・近隣住民)
「親方」になる気構えは、早くからできていたようだ。
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