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なでしこジャパン、“外国人監督”のSB起用法に疑問の声…“日本の宝”のベンチ起用にも不信感

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記事投稿日:2025.10.30 20:28 最終更新日:2025.10.30 20:28
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
なでしこジャパン、“外国人監督”のSB起用法に疑問の声…“日本の宝”のベンチ起用にも不信感

なでしこジャパンの監督をつとめるニルス・ニールセン氏(写真・アフロ)

 

 10月下旬から始まったなでしこジャパンの欧州遠征は、まず25日にイタリア代表と対戦。続いて29日にノルウェー代表と対戦した。

 

 世界ランク8位の日本に対し、イタリアは12位、ノルウェーは13位。両試合とも日本がボールを支配する戦いに変わりはなかったが、イタリアにはうまく引き分けに持ち込まれ、ノルウェーにはカウンターから個の力で敗戦した。結局、格下相手の2戦になでしこジャパンは勝利することなく、1分1敗で帰国の途に就いたことになる。

 

 パリ五輪の準々決勝敗退を受け、日本サッカー協会(JFL)は、女子サッカー史上初となる外国人監督招へいに踏み切った。選ばれたのはデンマーク人のニルス・ニールセン氏だ。

 

「これまで自国のFCコペンハーゲンやブレンビーIFなどのクラブの監督のほか、デンマーク、スイスの女子代表の監督を務めるなど、欧州のサッカーシーンには明るい人物です」(スポーツ紙記者)

 

 就任当初の出だしは順調だった。初陣となった2月の『シービリーブスカップ』では豪州代表、コロンビア代表、そして米国代表相手に3戦全勝。見事初優勝を果たしている。とくに米国代表戦の勝利は評価に値するものだった。なでしこジャパンが米国代表に勝利したのは、2012年3月のアルガルベ杯の1-0以来、史上2度めのこと。2011年ワールドカップ決勝で勝っているが、これはPK戦のため記録上は引き分け扱い。これで対戦成績を2勝8分け31敗とした。

 

 この時点ではなでしこジャパンの未来は明るいと感じられていた。ところが、その後の戦績は芳しくない。アジア勢には勝利するものの、ブラジルには連敗し、世界ランク1位のスペインには1-3と敗れたが、点差以上に実力差を見せつけられた一戦となってしまった。さらに欧州遠征での未勝利。4月以降の勝利数は、わずか1に過ぎない。この結果を受けてサッカーファンだけでなく、評論家からも「ニールセン体制でいいのか?」といった声は出始めている。

 

「“ニールセン色”の一つとして、DFラインは4枚ですが、両SBには本職ではない攻撃的なポジションの選手を起用することがあります。また、本職のSBを起用しても、さらに攻めに絡むようにという指示が出ています。これは『より攻撃的に行きたい』という意思の表れでしょうが、強豪国相手には空いたスペースを突かれて何度もピンチを迎えています。今欧州遠征でのノルウェー戦の最初の失点も同じケースでした。

 

 また、欧州組が揃うフルメンバーになると、スタメンがほとんど同じことにも疑問の声が挙がっています。そのなかで特に首を傾げたくなるのが、日本女子サッカーの“宝”とまで言われる20歳の谷川萌々子をスタメン起用しないことなんです。就任当初は、『注目される選手を早くからスタメンで使うと、力を発揮できないことがある。私は急いでいません』と谷川をスタメンに起用しない理由を語り、これは一定の理解を得ていました。でも、最初の代表戦から半年以上が経ち、谷川は欧州の名門・FCバイエルンでもレギュラーとなっている。いまスタメンに使わない理由はないと思うのですが……。このまま結果が出なければ、当然進退問題につながっていくでしょう」(サッカーライター)

 

 Xでもニールセン体制の疑問の声は急増中だ。

 

《このひとが監督してから全くいいところがない。 あれだけの選手を揃えて酷すぎる》

 

《ニールセン監督は固定させた選手で戦いをする意図が感じられます》

 

 結果は出ていないが、次の対戦は待ってくれない。なでしこジャパンは11月29日にカナダ戦に挑む。重苦しい雰囲気を打破するような内容で、年内最後の試合を勝利で飾れるか。

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