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巨人、2軍監督に石井琢朗氏就任…育成に尽力した桑田真澄氏退任後に押し寄せる「船頭多くして」の不安

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記事投稿日:2025.11.05 19:57 最終更新日:2025.11.05 19:57
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
巨人、2軍監督に石井琢朗氏就任…育成に尽力した桑田真澄氏退任後に押し寄せる「船頭多くして」の不安

桑田真澄

 

 11月4日、巨人は不在となっていた来季の2軍監督石井琢朗氏、2軍バッテリーコーチに田口昌徳氏が就任すると発表した。

 

「2軍監督の前任である桑田真澄氏は、圧倒的な戦績でイースタンリーグを制しただけでなく、1軍に送り込んだ泉口友汰内野手が打率部門で2位となる.301をマーク。桑田氏は優勝と育成の両立をこなしたうえでの退団だったので驚かされました。

 

 それだけに後任は注目されましたが、石井氏なら納得する人も多いのではないでしょうか。石井氏は2年間、巨人の野手総合コーチを経験したことがありますし、4球団で指導した実績もある。とくに育成での指導に定評があるだけに、適任という声が多いです」(巨人担当記者)

 

 2026年に向けた全コーチングスタッフを発表した巨人。他球団より、ひと足さきの発表となった。

 

「いち早くの発表は、『2012年で最後となっている日本一への覚悟が強いから』という声もありますね。ただ、それ以上に今回の発表で注目すべきは、スタッフの雇用数です。1軍10人、2軍8人、3軍6人、巡回および軍未定が3人と、スタッフが総勢27人もいるんです。

 

 阪神と日ハムはまだ来季に向けてのスタッフを発表していませんが、2025年のスタッフはそれぞれ、22人と20人。いかに巨人が多いかがわかります」(同)

 

 この “大量起用” に対して、スポーツ紙デスクは「いくら有能な人物を多く集めても、問題が出てくることはある」と警鐘を鳴らす。

 

「来季は『27人で同じ考えを共有できるかどうか』にかかっています。たとえば、指導者だけでも、阿部慎之助監督、一軍のゼラス・ウィーラー打撃コーチ、二軍の石井監督、大田泰示打撃コーチと、4人それぞれの考え方がある。これを統一できていないと、選手が混乱するだけです。

 

 とくに、ルーキーや在籍年数の少ない選手は、なんでもかんでも取り入れようとする傾向にありますから。そうなると、頭が混乱し、極度の不振につながる可能性があるのです。いかに全員が同じ考えのもと、選手と接することができるかでしょうね」

 

 11月4日、秋季キャンプがおこなわれているジャイアンツタウンには、すでに石井2軍監督の姿があった。スーツ姿の石井監督は、「強さを意識するのなら、巨人軍にかけて『強』人軍」と2軍のスローガンを語った。「船頭多くして船山に登る」ということにならなければいいが……。

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