
ドジャースの優勝報告会でスピーチをした大谷翔平(写真・アフロ)
11月3日(日本時間4日)にロサンゼルス市内でおこなわれたドジャースのワールドシリーズ(WS)優勝パレードには、推定で約25万人が集まった。
21世紀初のWS連覇だっただけに大きな騒動も予想されたが、平日の午前中に開催されたため、集まったファンの数は、過去のパレードと比較すると少ない人数だったという。それでも、優勝パレードのあとにおこなわれた優勝報告会には、ドジャースタジアムが満員となる約5万人のファンが集まり、MLBきっての人気チームであることを証明した。
優勝報告会は、WSで大活躍を見せた山本由伸の“MVP挨拶”で始まった。マイクを握った山本は「Buenas tardes!(こんにちは)」とスペイン語で挨拶して大観衆の心をつかむと、続けて、「Losing isn’t an option.(負けという選択肢はない)」と声を張り上げて場を盛り上げた。
「WS第2戦の前日会見で、山本はもともと『何としても負けるわけにはいかないので』と発言していたのですが、それを園田芳大通訳が『負けという選択肢はない』と意訳したんです。山本の発した決意表明とは少々違ったものでしたが、第2戦で完投勝利をおさめ有言実行となったため、チームの士気を上げるものとなりました。優勝後にはなったものの、山本がついに自分の口から発したわけで、盛り上がらないはずがありませんでした」(スポーツ紙記者)
その後、この日が偶然にも誕生日だった佐々木朗希を、第7戦で素晴らしい守備と9回表に起死回生の同点本塁打を放ったミゲル・ロハスが紹介して会場の熱気はさらに高まっていく。そして、“真打”はやっぱりこの男だった。デーブ・ロバーツ監督に振られると、大谷翔平は照れ笑いを受けべてマイクを握った。
大谷は、「このチームをとても誇りに思う。あなたたちは世界で最高のファン」と語りかけた。さらに「来年、次のリングを獲る準備はできている」と3連覇に向けた自信のコメントで締めくくり、再びファンから喝采が起こった。全て英語でのスピーチだった。
この決意表明には、日本のファンもXに驚きの声を並べた。
《普段は謙虚で英語を控えてるのに、ここぞという場面で完璧な英語で想いを届ける。あれはもう「言葉」以上に「姿勢」でファンの心を掴んでる。》
《大谷翔平選手の英語のスピーチを聴いて発音とリズムが昨年とは違いネイティブスピーカーに近い英語の発音になっていることである野球だけでなく英語力もグレードアップしていることがAMAZING。》
現地でも大谷の“卓越した英語力”が話題となっている。
「大谷の英語力が格段にアップしていると評判で、とくに『R』の発音がいいと言われています。また、単語と単語のつなぎにちょっとの間を入れるなど、話し方がまるでネイティブと、褒める人さえいます。シーズン中も選手に通訳なしで話しかける様子がよく映し出されていますが、普段の会話についてはほとんど問題ないようです。元通訳が事件を起こして離れましたが、英語力がアップしたことを鑑みれば、“結果オーライ”かもしれません」(現地記者)
海外でプレーし活躍するには、その国の言語を話すことから始まると言われる。その意味で大谷に怖いものはなし。来季の活躍がさらに楽しみになってきた。
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