大谷翔平のMVP獲得に、東京都内では号外が配られた(写真・AP/アフロ)
シーズンを通してもっとも活躍した選手に贈られる、MLBのMVPが11月13日(日本時間14日)に発表され、ア・リーグはニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が、ナ・リーグではロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が受賞した。
ジャッジは、2位のシアトル・マリナーズのカル・ローリー捕手と接戦となったが、大谷は満票で3年連続4度めの受賞となった。4度の受賞はバリー・ボンズ氏の7度に次いで、歴代単独2位となる。
発表前は、フィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワーバーにいくらか票が流れるのでは、と予想する識者もいたが、終わってみれば全米の記者30人すべてが、大谷に投票する圧勝劇だった。
「シュワーバーの56本塁打、132打点はともにキャリアハイで、ナ・リーグトップの成績。それでも受賞できなかったため、あらためてDHで受賞する難しさが浮き彫りになりました。
大谷は2024年、DHで獲りましたが、『50(本塁打)-50(盗塁)』など、異次元の活躍でDH専門のマイナス要素を払拭しました。そして2025年は、DHに投手・大谷が加味されたため、圧勝は当然の結果といえます」(現地記者)
大谷の快挙に日本中がわき返る一方、テレビ中継を担ったNHK-BSでは信じられないハプニングが起こっていた。
日本時間11月14日、NHK-BSの『ワースポ×MLBスペシャル』(午前9~10時)では、その偉業を生中継で伝えようとしていたが、受賞の映像が間に合わず。その瞬間は、司会を務めたフリーアナウンサーの三宅絹紗が口頭で伝えるという、前代未聞の大失態となった。
その後も「映像が入り次第お届けします」を繰り返すも、実際には今季の大谷の活躍ぶりを流し続けるしかない状態に。当然、Xにも不満の声が多数、寄せられた。
《放送事故だよマジで 来年以降はしっかり構成と時間分配考えてやってほしいわ》
《今か今かと待ってNHKBSを見てたのに 大谷さんは無しで終わってしまった》
《わざわざ半休取ってみてたのに、これほんと最悪だった》
「発表の時間帯には、各局が速報の形で受賞を伝えました。そんななか、『ワースポ~』だけが1時間の特別番組で流すことを決め、気合も相当入っていたといいます。しかも、大谷出場の試合は全試合を中継し、その模様を夜の『ワースポ』で解説するなど、明らかに他局より力が入っていました。
それだけ信頼していたからこそ、発表の様子は民放ではなく『ワースポ』だと、留守録までしたサラリーマンも多かったようです。批判めいたコメントが寄せられたのも、無理はありません。
一方で、放送中、謝り続けることになった三宅アナには《ドンマイ》《よく話をつないだ》など、励ましの声が多く寄せられています」(スポーツ紙デスク)
また、この日はMVP以外の各賞も発表された。MLB主催の「オールMLBアワード」が開催され、大谷はまず、もっとも優れた打者に贈られる「ハンク・アーロン賞」を3年連続3度めの受賞。
続いて、もっとも活躍した指名打者に贈られる「エドガー・マルティネス賞」も、5年連続5度めの獲得となった。加えて、オールMLBファーストチームにも選出され、MVPとあわせて、1日で4つの大きなタイトルを手にする受賞ラッシュとなった。
それだけに、NHKのしくじりに “おかんむり” となった視聴者も多かったということだ。
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